絶対音感があると、便利なこと 亀有近くのピアノ教室

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

普段、教室での私の仕事は、
ピアノの演奏や、それにまつわる音楽の知識を
教えることです。

ピアノの先生、ですからね。

生徒さんが見ることは少ないですが、
ほかの楽器や、歌の方の伴奏をすることもあります。

ピアノ指導ではなく、演奏ですね。
でも、ピアノ連弾以外はこれも、
私が主役ではなくわき役です。

今度、テノールとカウンターテナーの
Iさんの伴奏をします。

楽譜を送っていただきました。
主に、発声の練習をする曲の楽譜に
「As」「B」なのどメモがあります。

たとえばAs といえば、ラフラットのこと。、
曲の調(Asなら変イ長調)を表すことがあるので、
転調して弾く指示かな、と思いました。

声楽の伴奏に多いですが、
声の高さは人それぞれで、
たった1音、半音高い、低いだけでも歌いにくいことがあります。

その場合は1音下げたりあげたりして歌います。
カラオケの機械にも、そういう機能がありますね。

ピアノ側も、1音くらいなら隣の音で弾けばいいので、
たいていは少しの練習で弾けます。

半音の場合は、すべての音に♯か♭がつくことがあり、
修行が必要です。
声楽とピアノ
今回は、4音、5音という上げ下げなので、
すごーく大変だと思いました。

歌い手さんに質問すると、

私は絶対音感を持ち合わせていないため、
かなりの高音も実声で出してしまいがちです。

咽喉のコンディションを維持するため、
ピアニストの方に注意していただくための
しるしです。

実声、というのは、いわゆる地声のこと。
本来、高音は頭声と言って、裏声で歌うもので、
例えば私なら、真ん中のラ、シより上は頭声で歌います。

Iさんはその切り替えの音が、
メモしてあったAsなどで、
絶対音感感がないため、自分がいま何の音を出しているかが
耳で聞いて分からない。

そのため地声のまま高いほうまで出さないよう、
ピアニストに指摘してほしい、ということです。

びっくりしました。

私は絶対音感を持っているので、
自分が何の音を歌っているかわからない、
ということはありません。

絶対音感を持っていない人の不便はうかがってはじめてわかります。

音楽家の中でも、1割以下の人しか持っていないくらいで、
なくても演奏活動に差し使えはありません。

でも、今回のお話で、
まだ年齢の低い生徒さんで、トレーニングが可能な子には
できればつけてあげたいなあ、と思いました。