1小節でも先に、少しでも上に ピアノレッスン

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

 

 「とにかく楽しく教えます」

という教室文句を掲げている教室も、あります。

「とにかくってなに?たのしくってなにを?」

と、その先生に尋ねてみたいなぁという衝動に駆られますが問い合わせメールは出しません。

 ピアノで自分が好きな曲を「いい感じで」弾けるって、楽しいだけじゃないっていうことを私は、生徒たちに伝えています。


本人にとって難しいテクニックを練習して来る子がいます。

ヘタレそうになってしまう子もいます。
難しそうだから尻込みする子もいます。

性格もあるし、その時の心理状態もあるし、過去の経験から導き出されるものもあるでしょう。

 でも弾けなくて「もう、これでいいや」と思ったら・・・。
多分、その人の成長するかもしれない部分は、伸びてきません。
伸ばそうと思っていない人を伸ばすことは、私たち先生にはできないんです。

 そんなことを考えたら、「とにかく楽しく教えます」なんて私には言えない。

つらいこともある。辞めたいと思うことも。
無理かもって折れそうになって、それは嫌だって泣いて。

喜びもたくさん。うまくいった成功体験。達成感。希望。
次も頑張ろうという気持ち。音楽の中に自分が浸れる喜び。

ピアノを弾き続けていくことって、それの繰り返しなのかなって思います。

 

以前、あるセミナーで、どんなに練習してなくても、1小節でも先の宿題を出す、という先生がいました。

 

私は練習ができてなかったら、次も同じところを宿題にしていました。

負担が多くなって練習できないと思ったからです。

 

でも、そのセミナーに行ってから、わたしも1小節でも先に進ませるようにしました。

同じところをなぞっているのは、気分も落ちそうですよね。