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ピアノ演奏の基礎5 和音をきれいにひく

   

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

ピアノは、たくさんの音をいっぺんにならせる、数少ない楽器です。
和音をきれいにひく方法を考えます

和音がきれいに聞こえるための2大ポイント

初級レベルの楽譜で一番よく目にするのは、2つの音を同時に弾く重音と、3つの音から成る3和音です。
上級レベルの曲には、指の数よりも多い6つや7つ、またはそれ以上の音から成る和音が出てくる場合もあります。
和音がきれいに聞こえるために共通して気をつけなければいけないことがあります。
それは「音の鳴るタイミングが揃っていること(ばらけていない)」、そして「音のバランスが整っていること」です。

音は正しいのに、なぜかきれいに聞こえない時は、たいていこの2つのポイントがクリア出来ていません。
譜読みを始めたばかりの時は、正しい音を弾くことだけに意識が行ってしまい、どのように弾いているかまでは気が回りません
手が和音のかたちに慣れてきたら、この2つのポイントをチェックしながら練習すると、和音の精度がグッと上がります。

チェックすべきポイント

  • 音の鳴るタイミングが揃っているか(音がばらけていないか)
  • 音のバランスが整っているか

指先と鍵盤の距離をそろえる

手が和音のかたちを覚えてスムーズに音がつかめるようになったら、打鍵直前の指先から鍵盤までの離れ具合をチェックしてみてください。

たとえば、3和音を弾こうとしている時に、どれか1本の指が他の指より余分に鍵盤から離れていたら、弾いた和音はたいてい微妙にずれています。
和音がずれてしまうリスクを減らすためには、打鍵する前に鍵盤から指先までの距離が揃うように手の形を準備しておくことが必要です。
ただなんとなく鍵盤を押しているだけでは、全部の音のタイミングはなかなか揃いません。

打鍵直前には、どの指先も軽く鍵盤に触っているようにするとタイミングが揃いやすい

手首や肘の脱力を意識する

和音を弾く時は、単旋律を弾く時よりもどうしても手首や肘に力が入ってしまいがちです。
和音に合わせて手のフォームを変化させ心地よく弾くためには、手首を少しひねったり、肘を開いたり閉じたりといった柔軟性が必要になります。
十分に脱力ができていないと、無理なフォームで和音を弾くことになり、和音がばらけてしまったり音のバランスが悪くなるばかりでなく、手や腕を痛めてしまうことにもなりかねません。
ピアノを弾く手
脱力は頭で考えるほど簡単に出来ることではありませんが、練習する時に意識し続けることで少しずつ感覚がわかってきます。
肩が上がっていたり、手首や肘に力が入っていないことを確認しながら、手を見てゆっくり弾いてみる、逆に目はつむって集中して音を聞いてみる、動画を撮って自分の動きを客観的に見てみるなど、いろいろな方法を組み合わせて練習してみましょう。

美しく響く音のバランスを知る

和音を弾く時、どの音も同じ音量にそろえて弾かなければいけないと思っている人が意外に多いものですが、和音を構成している音のひとつひとつがそれぞれ同じ大きさで主張してしまってはきれいにハモって聞こえません。

和音の響きがきれいに調和している時と、バランスが悪く調和していない時との違いを聞き分けることが大切です。
よくわからない場合は、たいてい和音の一番上の音を少しだけはっきり弾くようにすると響きがきれいに整って聞こえます。
ただし、和音の一番上以外の音が特別な意味を持っている場合もあるので、楽譜をよく見て判断する必要があります。

バランスの図

強い指、弱い指をコントロールする

和音の響きをバランスよく弾くために気をつけなければいけないのは、指の長さや強さの違いを計算しながら打鍵することです。
例えば右手で和音を弾く場合。
和音の上の音を際立たせるには、4や5などの弱い指を使うことが多いですが、何も考えずに和音をつかむと、当然1や2の強い指で弾く音の方が大きくなってしまいます。
この場合、バランス良く弾くためには、4や5の指先を少し立たせてはっきりした音色で弾くようにするのと同時に、1や2などの強い指は少し控え目に打鍵することが必要です。

このように、どの指をどのぐらいの強さで打鍵すればバランスが整うか、普段から意識して練習することが大切です。バランス次第で、和音の印象はだいぶ違って聞こえます。

バランスの良し悪しが判断できる耳を育てる

和音をきれいに弾くためのポイントをご紹介してきましたが、どのポイントもクリアするために最終的に必要なのは、自分の弾いている音に耳をよく傾けて、その音が良いのか悪いのか判断できる耳をもつことです。
どんなに長時間ピアノの前に座って和音を弾き続けても、音のタイミングが微妙にずれていたり、バランスが悪くてきれいに調和していなければ美しい演奏はできません。

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