こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです
ピアノ演奏の基礎テクニックとは?
ピアノ演奏の基礎テクニックと言うと、まず頭に浮かぶのはピアノに向かってひたすら指を動かす練習をすることではないでしょうか?
確かにそれも必要ですが、機械的に速く指が動くだけでは美しい演奏はできません。
たとえば、フィギュアスケートは技術面(ジャンプやスピンの回数や難易度など)と演技構成面(身のこなし、振付、曲の解釈など)のふたつの要素の合計得点で審査されます。
同じように、ピアノ演奏もただ指が速く動くだけでも、曲を表現したい気持ちを持っているだけでもいい演奏はできません。
「楽譜を理解する」技術、「音を正しく弾く」技術、「曲のイメージを表現する」技術の3つがともなってはじめて美しい演奏ができるようになるのです。
私は高校生の時、とにかく大曲をがっちりひくことばかりしていました。
先生に「ああ、大きな音の演奏だなあ」って感動するお客さんはいないわよ」と
注意されたのを覚えています
初級レベルで学ぶべき3大基礎ポイント
・読譜力:楽譜を読み解くための知識を身につける
・実技:実際にピアノを弾くための技術を身につける
・表現力:曲に様々なニュアンスをつけるための技術と感性を身につける
基礎テクニック1:読譜力を身につける
入門レベルでは、音符の位置を覚えることにフォーカスを当てましたが、初級レベルでは複数の音を同時に読んだり、リズムを正確にとれるようにすること、そして強弱やニュアンスなども含め楽譜に書かれているさまざまな指示に目を向ける習慣をつけることが大切です。
楽譜には、作曲家からの大切なメッセージが盛り込まれています。
新しい曲を始める時には、ピアノに向かう前にまず楽譜をじっくりながめましょう。
音やリズムを確認したり、表情をつけるためにどのような表記があるか見る習慣をつけておく。
実際にピアノに向かって練習する際に指の動きに集中することができて効果的です。
今後の記事では楽譜のしくみや読み方、リズム、読譜力をアップさせるポイントについて詳しくご紹介していきます。
楽譜には作曲者からのメッセージが託されている。小さな表記にも目を向ける習慣をつけよう
基礎テクニック2:ピアノを弾く技術を身につける
楽譜上の音符ひとつひとつは「点」ですが、それを「線(メロディー)」や「かたまり(和音)」として鳴らし、つなげて音楽にしていくのが“ピアノを弾く”ということ。
初級レベルでは、
・音符(点)をきれいにつなげるための指の動かし方や
・複数の音を同時に弾く時の手の使い方など基本のパターンをマスターすること、
そして右手と左手の独立した動きが大きな課題となります。
片手ずつでは問題なく弾けても、右と左が違う動きを要求された時にお互いがつられてしまう。
自分の利き手でない方の手は動きが鈍くコントロールしづらいものです。
日常生活では体験したことのない様々な動きを、シンプルなパターンを繰り返し練習することによって体に馴染ませていきます。
指の動きが思うようにコントロールできるまで、基礎パターンを繰り返し練習しよう
基礎テクニック3:表現力を身につける
楽譜を注意深くながめると、音符以外にもたくさんの表記があります。
速度を指示するもの、強さを指示するもの、音の雰囲気やニュアンスについての表記などです。
それ記号であったり、イタリア語、ドイツ語・フランス語など作曲者や出版社によってさまざまな外国語で記されています。
初級レベルの楽譜に出てくる表記は数が限られています
よく目にする基本的なものは覚えるようにしましょう。
ただし、肝心なのはそれらを暗記することではなくて、指示されたようなニュアンスで弾くためのテクニックを身につけること。
多少のミスはあっても表現力豊かな演奏は、ミスのまったくない無表情な演奏よりもはるかに聞く人の心に残ります。
楽譜から曲のイメージをふくらませ、それを実際に音にする方法をつぎからご紹介していきます。
人の心に響く美しい演奏には弾く技術と豊かな表現力の両方が必要
最初は練習してもなかなか思うように進まず忍耐と根気が必要です。
あきらめずにしっかり取り組むとその先には必ず「弾きたい曲が何でも弾ける」憧れのピアノライフが待っています!
無理のないペースを保ちながら、ひとつずつ課題をクリアしていきましょう。