これだけは!ピアノの基礎知識

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです

ピアノ上達のキーポイントは「読譜力」!

ピアノを弾く手

今回は読譜力のベースとなる、ピアノを弾くために必要な楽譜のしくみや記号をご紹介していきます。

ト音記号とヘ音記号

ピアノには88の鍵盤があります。

ピアノの楽譜ではト音記号とヘ音記号が使われます。

ト音記号

主に鍵盤の右半分(高音部)の音を記すために使われます

ト音記号のかたちはお馴染みだと思いますが、なぜそのような名前がついているのか知っていますか?
「ドレミファソラシド」という音の読み方を、日本の音名で言うと「ハニホヘトイロハ」になります。
ト音記号を見ると、記号の書き始めの線上の音はソ、つまり日本音名ではトになります。

そのことからト音記号と呼ばれます。

ヘ音記号

主に鍵盤の左半分(低音部)の音を記すために使われます
名前の由来は記号を書き始める位置と関係があり、

ファ(日本名ではヘ)の音と同じ線上から書き始めることからヘ音記号と呼ばれます。

ト音記号とヘ音記号

ピアノ譜(大譜表)

広範囲に渡るすべてのピアノの音を示すためにト音記号とヘ音記号を組み合わせた譜が使われ、

これを大譜表と呼びます。 下の図で鍵盤と音の位置関係を確認してみましょう。

鍵盤とピアノ譜の位置関係の図

ピアノ譜と鍵盤の位置関係を確認しよう

音符の種類と長さ

音の長さは、音符の形によって区別されます。譜面によく出てくる音符と長さをご紹介します。

音符の種類と長さを説明した図

注:全音符は1小節全部伸ばすという意味もあるので、拍子によってその長さは変化する


付点音符

音符の右横に点が付いている音符を「付点音符」と呼びます。
点は、それがつけられている音符の2分の1の長さに相当するので、付点音符の長さは音符の1.5倍になります。

付点音符の例

付点音符は、点がついている音符の1.5倍の長さになる

休符の種類と長さ

音楽は音を楽しむものですが、音のない瞬間も大切な音楽の一部です。
無音の状態を表すには休符が使われ、音符と同じように休符もその形によって長さが区別されています。

休符の種類

注:全休符は、1小節すべて休むという意味なので拍子によって長さは変わる

拍子記号

ト音記号、ヘ音記号の右横に縦に並び分数形で書かれた数字を拍子記号といいます。
下の数字(分母)は、何音符を1拍の基本にするか、そして上の数字(分子)は1小節内にその音符がいくつ入るかを示していて、その数字によって何拍子の曲か決まります。

拍子記号の説明

譜読みの際には必ず拍子記号をチェックする!

 

調号(長調、短調)

大譜表のト音記号、ヘ音記号の右横に書かれているシャープ(♯)やフラット(♭)を調号といい、その数によって曲の調性(〇長調、〇短調)がわかります

長調、短調はそれぞれ12調ずつありますが、「長調=明るい感じ」「短調=暗い感じ」という違いは聞けばわかっても、「次の曲は何調でしょう?」というような音楽のテスト問題で苦労した経験をもつ人は多いのではないでしょうか。

実際、いくつ♯や♭がついていたら何調の曲なのか答えられなくてもピアノを弾くことはできます。でも、だからと言って調号を無視していいということでは決してありません!譜面を読む際には必ず♯♭がいくつあるか確認する必要があります。

調号の♯♭は、曲中のその音はすべて♯♭をつけて演奏するということを意味します。楽譜に慣れるまでは、うっかり調号を忘れて弾いてしまうことが多いものですが、最初の段階で耳が間違った音に慣れてしまうと、後で修正するのは大変になるので小まめにチェックしながら練習しましょう。

臨時記号

曲の途中で、音符の左につけて音の高さを一時的に変えるしるしを臨時記号といいます。臨時記号は、それが使われた小節内の同じ音についてのみ有効で、次の小節からはもとの音に戻ります。

半音、全音の説明と臨時記号使用の例
いかがでしたか?
このような知識は、テストのように丸暗記してピアノに臨む、というものではありません。
楽譜を見てピアノをはじめたとき、? となったらが本を見たり
インターネットで調べて身につけていきましょう
実際、弾き始めたら、のおはなしは、楽譜の基礎知識2に進みます