こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
曲分析カード、活用しています。
サマーコンサートのソロ曲を、より深める目的で書いてもらった曲分析カード。
作曲者、
構成、
曲をもとに物語を作る、
どんな演奏をしたいか
が、主な内容です。
「どんな演奏にしたいか」では、NG例として「間違えないでひきたいです」を条件にしました。
去年までのサマーコンサートや、お楽しみ会のちの感想文に
・間違えたので悔しかった。
・間違えなくてうれしかった
というのがとても多く、私の課題になっています。
特に子供たちにとっては、「音やリズムを間違えない」というのはわかりやすい目標です。
でも、それならコンピューターのほうがうまいですよね?
打ち込み音楽を素人でも作れるようになり、パソコンで打ち込んだデータをピアノに読み込ませれば、
ミスのない完璧な演奏をしてくれます。
でも、そこを目指してレッスンしてはいないんです。
間違えないに越したことはないけれど、それよりはのびのび、その曲の感じをつかんで演奏してほしい。
先日も紹介したとうやくんは、「サメ」の曲を
こわく
演奏したいと書いています。
みさきちゃんは 小さなさすらい人 を うきうきしたきもちでたのしくひきたい
めぐちゃんは お笑いチンパンジー を チンパンジーがあそんでいるように
みなみちゃんは ほしのすな を やさしいかんじに
どうでしょう?これを読んだだけで、どんな感じの曲と演奏か想像できますよね。
聴いているお客さんの視点で書いてくれたものもありました。
れんくん は 月夜の晩のおながざるのおどり を 聞いている人を楽しくするように
のぞみちゃんは スティリアの女を 聞いている人をあかるくげんきにたのしくできるような
そんな演奏をしたいと。
これはすごいなあと思います。
一生懸命、時間をかけて練習してきた私たちは、「自分が」どうしたいということに気持ちが行きがちです。
聴いている人たちが楽しく、明るい気持ちに…
そこにおもいがいったふたり、拍手です。
聴いてくれるお客さんがいないコンサートだったら、どんなにむなしいでしょう。
こういうことにきづくと、もしかしたらほかのところでも、相手の気持ちが考えられるかもしれませんね。
出演者の皆さんは、こんなに素敵な「目指す演奏」を書いてくれました。
レッスンでは、それをかなえるテクニックを教えていきたいと思います。
一歩進んだレッスンになりそうですね。