おこさんがピアノにどうしても興味がない時

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

小さい子供がピアノを始めるとき。
どんなきっかけでレッスンに来るのでしょうか。

ゆめピアノの体験レッスンでは、アンケートを書いていただいています。
「体験レッスンに来た理由」という欄で一番多いのは、

子供がピアノに興味を持ったから。

幼稚園や保育園で先生がピアノを弾く姿を見て、自分もやってみたいな、と思ったんでしょう。

同様に、お友達が習っていたり、テレビをいて、だったり。

 

次に多いのが、脳の発達にピアノがいいと聞いたから
私のホープページのトップにも書いていますし、インターネットやママ雑誌でもよく取り上げられていますからね。

子供が興味を持ったし、親もいろいろな情報を見て、やらせたいと思った。
上記の二つの理由が両方書いてあることも多いのですが…。

 

 

お母さんがやらせたいと思った。自分も弾けるし、(逆にひけないし)脳にもいいらしい。
子どもはあまりピアノに興味ない。

1年に数件ですが、こういう場合もあるんです。

レッスンを始めてみれば、こどもも乗りに乗って楽しくなる、こともあります。

教材もそうなるように作られていますし、私もゲームっぽい感じで楽しくできることを優先します。

 

でも・・・
残念ながら、どう頑張っても子供自身はピアノに興味がない。
先生の言うとおりにやってはいるけど、ちっとも楽しくない。

こういうこともあります。

もちろん、本人の好きなアニメや曲、遊びを聞いて取り入れたり、いろいろ工夫はするんですが・・・・。

家で練習したがらない。
特にレッスンが楽しくもない。(えがおがないのでわかります)

 

長い期間これが続くと、本人も家族も私も、かなりつらい感じになります。

家で練習したがらないのは、ピアノが好きな子でもよくあります。
むしろ、「練習大好き」と進んでピアノに向かう子のほうが少ないかも。

でも、レッスンも楽しくない。
曲が弾けるようになって、ほめても喜ばない。

こうなると、お手上げです。

 

お母さんが興味のあることは子供も興味がある、とは限らない

お母さんが好きなこと、興味のあることが子供も好き、とは限りません。
学校に勉強なら、だからってやらないわけにはいきません。
字が読めなかったり足し算もできないと、とっても困るから。

でも、ピアノが弾けなくても絶対音感がなくても、生きていくのに困りません。
そりゃ、ひけたら友達が増えたり、伴奏して役に立ったりいいことはたくさんありますが、
弾けないから困るというのは少ないです。

(保育系や小学校の教員試験の時は困りますね)

それに、今子供がピアノに興味がないから一生そのまま、と決まったわけではありません。

 

私の長男が、5歳くらいの時にピアノを始めようかな、と考えました。
ピアノは嫌いでもなかったのですが、それより絵が大好きで、毎日動物の絵ばかり描いていました。

両方させるだけのいろいろな余裕はなく、本人に選ばせたところ、絵を習い始めました。

約10年、絵画教室に通い続けました。
レッスン室の廊下に、飾ってある絵をご覧くださった方も多いと思います。

長男が中学1年生になって、合唱コンクールがありました。
合唱したのが、ビリーヴで有名な杉本竜一さんの編曲で、とても伴奏がきれい。

クラスメイトが伴奏をするのを聞いて、「これなら自分も弾けるんじゃね?」と思ったようです。

基本的な楽譜の読み方だけ私に聞いて、あとは探りびきで練習し始めました。
合唱コンクールはとっくに終わって、3か月くらいたったころ、完成したのです!!
ちゃんと、ペダルも踏んで、歌えるテンポで。

これがきっかけで、成人した今でも趣味でひいています。
昨年のサマーコンサートでグリーグを披露していましたね。

石郷岡潤2017サマーコンサート 亀有リリオホール

だから・・・

今、お子さんが小さくて、ピアノをちっとも練習したがらない、興味もない。
だからといって、がっかりすることはないのです。

長男が5歳の時に、声楽の先生が、
「今やらなくても、音楽の環境があるんだし、好きなら絶対に始めるから」とおっしゃっていました。

その時は、「そうかなあ・・」と思っていましたが、現実になったので説得力ありますね。

焦ることはありません。
環境があり、本人が好きならいつかきっと、音楽を始めます。
その時が来たら、応援してくださいね。