ピアノを始めたばかりの時期、大切なことは?

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

ゆうりちゃんのレッスンをしました。
ほかの先生に2年間、レッスンを受けた後、教室をかわった生徒さんです。

2年間ピアノに触れていたので、鍵盤の位置はしっかりわかります。
でも、音符はあまり読めません。

ト音記号の低めの音だけ。
後は、初めて音符を習う生徒さんと同じように、大譜表で線の音、間の音を覚えています。

線の音は ソシレファラドミソシレファ
ピアノ大譜表
楽器は楽譜が読めなくても弾けます。
ひらがなが読めなくても話せるのと同じ。

楽譜が読めたほうが便利だから覚える。
でも、読めなくても、きいた音を覚えて弾いてきたゆうりちゃんにとっては、
楽譜を読むのは苦痛です。

だからこそ、曲を聞いて、歌って、楽譜を読んで弾く。
はじめからしたほうがいいと思います。

ピアノランドの1巻を弾いていますが、すごく手を上下に振って音を出しています。
指の力がつかないうちにどんどんひくと、こうなります。
ピアノの指 へこみ
曲をひきたい気持ちはよくわかりますが、プレピアノランドで手のフォームを覚え、
指の力をつけてから、1の指から順番に使っていくのが、急がば回れ、です。

悪い癖がついてからなおすには、3倍の時間がかかるそうです。

ゆうりちゃんのように、2年間レッスンをしていたら、
わたしの生徒さんはピアノランド3まで終わっています。

楽譜も、このレベルで使う音符は読めるようになります。

手のフォームも、指の関節がへこんだりはしても、
「これはよくない形」と自分で知っていて、直そうと努力しています。
2年間、もったいなかったなと思います。

初めてピアノをひく導入期のレッスンには、そのための指導力が必要で・・。
音楽大学を出ても、残念ながら、その力はありません。

生徒さんのピアノ人生の、一生にかかわる最初の時期。
その時期に必ず習得するべき、姿勢やフォーム、読譜力、練習の習慣づけをしっかりしたいです。

これからピアノを始める方も、ただ曲をひけるようにするだけでなく
基礎力をつけてくれる先生かどうか、見極めていただけたら嬉しいです。