こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
学校の社会の授業では世界史や日本史を習います。
音楽の世界にも「音楽史」というものがあります。
大きく4つの時代に分けられ、バロック・古典・ロマン・近現代と名前がついています。
作曲家の配置は、主に作品が書かれた時代で分けられます。
バッハやヘンデルはバロック。
クレメンティは古典。
ショパンはロマン。
カバレフスキーやバルトークは近現代です。
林光や三善晃などの邦人は、ほとんど近現代になります。
なかにはベートーヴェンのように 「どこに入るの?」という作曲家も。
年代的には古典ですが、後期作品の内容から、ロマン派の先駆けとも言われています。
どこにも入らない「ベートーヴェン派」なんて書いてある書物もあります。
作品の年代によって分かれてはいるものの、作風でも何となくわかります。
ヘンデルは多声音楽(メロディと伴奏に分かれていなく、いくつものメロディが同時に奏される)だからバロックだな。
モーツアルトは形式にきちんと収まっていて、テンポの揺らぎもないし古典だな。
シューベルトは歌う感じが多いし、テンポも揺れるからロマンかな。
といった感じです。
ラフマニノフはロマン派ですが、臨時記号が多くついたり調性がはっきりしない部分があって、
近現代への境目なんだなとわかります。
ほかの作曲家は肖像画ですが、ラフマニノフは写真。
このころにはもうカメラがあったんですね。
音楽の愛好家やピアノの生徒さんたちはそれぞれ好きな時代や作曲家があるようで、
年齢やピアノ歴によっても変化していきます。
くわしくは明日以降紹介します。
生徒さんの好みを先入観で決めたり、
一度聞いた好みがずっと続くわけではないことを心にとめておきたいです。