脱力して、響きのよい音を出す方法 亀有近くのピアノ教室

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

木曜日のレッスン。

大人の美津子さんは、リストの愛の夢を弾いています。

リストとか、ラフマニノフといった作曲家は、
自分もピアニストでした。

手がすごく大きく、片手で中央ド~高いファまで
届いていたようです。

時代的なこともあり、ふたりとも
たくさんの音を使った和音が大好き。

ソシレファソラ、なんていう和音が連続で出てきます
オクターブでド~ドと抑えたまま、
中でレファラファレ、とアルペジオを弾くなんてしょっちゅうです。

日本人の女性には、かなり弾くのがきつく、
よほど考えて手首を使ったり、回転させたりしないと
弾けないし、力任せにすれば手を痛めます。

以前習っていた先生は、
「リストは女の子と弾くものじゃないって感じ」
とおっしゃっていました。

美津子さんの愛の夢は、すごく頑張って弾いているのに
音が出ていません。

ご自分でも「なんでこんなに音が出ないんだろう」と
おっしゃっていました。

全部の音を頑張らなくていい

複雑に見えますが、旋律はほとんど単音かオクターブ。
あとは和音のアルペジオで、
これは軽く弾いてドミソの和声だよ、ということが分かればいい。

これは「夕べの調べ」というリストの曲ですが、
上に書いたようなリストの典型的なパターンです。

美津子さんはオクターブで シソ~ソ~ソ~ と弾くのに
ただ鍵盤を押していたので、
まず準備➡手首を持ち上げて手をぶらぶらに➡一気に振り下ろす と
してもらいました。

さっきとは別人のように、響きのよい、音量も豊かな音です。

よい音、よい演奏は正しい姿勢から

それと、一生懸命なあまり、体がピアノにどんどん近寄ってしまいます。
これだと方から腕が全く使えなくて、
指の力だけで弾かなければいけません。
ピアノ姿勢
以前えりちゃんたちに使った、長男の竹刀を持ってきて、
美津子さんの背中に当ててたてました。

竹刀から背中が離れないように弾くんです。
ご家庭では、折り畳み傘を体と頭に括り付けます

ご自分でも、体を起こさなれば、という意識が出てきたようです。
昨日のブログに、家でもやってみたというコメントがありました。
ありがとうございます。