こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
テレビを見ていたら、食品廃棄率の話を討論していました。
日本の食品輸入のうち、3分の1は廃棄している。
元長野県知事の田中康夫さんが、知事の頃に、
フランスのある街の首長が知事室に来てくれた。
話題になった、ガラス張りの知事室ですね。
その町では、給食館というのがあって、付近の人たちが集まってきて食べる。
だから無駄がないそうです。
効率が一番大事なの?
その話に刺激されて長野でも、給食のバナナ以外の食品を地元で賄う
取り組みをしました。
評判は良かったのに、教育委員会からクレームが。
「ジャガイモが凸凹しているものを使うと、
皮むきが大変で朝から調理するのに間に合わない」
それをむくボランティアくらい、集まると思うんです。
ジャガイモがでこぼこなのは当たり前。
何でも効率を求めると、こんな風におかしなことになりますね。
ピアノの練習はどうでしょう。
もともと、ピアノや音楽は効率と関係ない感じはします。
私は初心者の宿題に、「右手5回、☆印のところ5回」と
楽譜に書いたりします。
本当は回数を書きたくないけど、
1回弾いたらそれで終わり、とならないためです。
この5回も、子どもにとって「効率よく」弾くのは、
とにかく続けてどんどんひいてしまう。
短い時間で終わるでしょう。
でも、上達のためには、ゆっくり、
1回弾いたら、どこが悪かったか、次はどう弾くか考えて
2回目を弾く。
また考えて…を繰り返します。
1時間練習してるとしたら、ずっとピアノの音が鳴りっぱなしなのは、
「ただ弾いているだけ」です。
疲れるので、すごく練習した気分になります。
効率は悪いようでも、手の動きはどうか、力は抜けてるか、
音は汚くなかったか、左右のバランスはどうか、
考えるほうが、いい練習になります。
それなら、5回しなくても3回でもいいかもしれません。
悪い癖のまま、例えば腕を振って大きな音を出して5回弾いても
もっと悪い癖がつくだけです。
こっちのほうが効率悪いですね。
さらさら~と聴こえるショパン
昨日、美和さんのレッスンがありました。
次男が在宅していて、あとで「なんかさらさら~っと弾いてたね」
という感想でした。
さらさら~の正体は、ショパンのノクターン。
だいぶ弾きこんでいるので、美しく聴こえたのでしょう。
次男は、学校で朝練、昼練、夕練とホルンの練習。
耳はすごく鍛えられてるので、信用できる感想です。
美和さん、そのままの演奏が人前でできたらいいですね。