こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
あけみさん(おとな)のレッスンをしました。
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あけみさんは、「趣味で楽しむピアノレッスン」という大人向けの教本を使っています。
レッスンの始めに必ず「今週はどうでしたか」と伺っています。
大人の生徒さんはレッスンのーよとを使っていない方が多いので、ノート代わりです。
あけみさんは、毎回必ず「あまり思うようにできてません」とおっしゃいます。
大人の生徒さんがみなこういう答えではありません。
中には「今週は割と時間がとれたので、少し良くなったと思います。」という方も。
あまり毎週あけみさんは「できてません」を繰り返すので、
ピアノが嫌にならないかなあ、と心配になりました。
そこで、ほかにも習い事をしていらしたか伺うと、
お琴を習っていた、と。
お琴は和楽器ですが、楽器なので一朝一夕に弾けないことはピアノと変わりません。
あけみさんも、やはりお琴も苦戦したそう。
「あまりうまくいかない、というのが続いても、あけみさんはいやになってやめないんですね?」
とうかがうと
「そうですねえ。やめるってことはないですね」
あとで考えたのですが…。
私たち指導者は、生徒さんに少しずつでもいいから上手に弾けるようになってほしい。
1年前より今のほうが難しい曲が弾けた、と達成感も味わってほしいと願っています。
でも、特に大人の生徒さんは、
ピアノのレッスンにきて、グランドピアノを先生と弾いて、
その時間を楽しみたい。
という方も多いのです。
もちろん、家でも練習してくださることが多いです。
なかなか進歩しない、思うように弾けない。
それでも、レッスン時間そのものを楽しんでいる
そういうピアノとの付き合い方をしっかり理解して レッスンしなければと思います。
上達を願うあまりスパルタ式にレッスンしたら あけみさんは「目的と違う」と
やめてしまうでしょう。
少し頭を冷やそう、と感じた一日でした。