得意なことを利用して、のばすピアノレッスン

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

 

大人の体験レッスン問い合わせで、一番よく聞かれるのが読譜について。

「楽譜が読めないけど大丈夫ですか」

レッスン開始時に読めないのはむしろ当たり前です。
ただ、やはり楽譜は読めたほうがいいですから、レッスンで少しずつ。

 

 

ゆうと君(小1)はレッスン歴3年。
絶対音感もすごく早くついて、今は8小節の聴音をしています。

 

でも、その割にはピアノの進度が遅め。
理由は明らかで、楽譜を読むのが面倒だから。

視覚優位と聴覚優位

小さい子供の時点で決めつけはよくないですが、たぶんゆうと君は 「聴覚優位」

耳

人間が情報を取り入れるとき、どちらかというと聴覚優位の人、視覚優位の人に分かれます。

 

聴覚優位の人は聞いて覚えるのが得意。 掛け算九九とか、コマーシャル曲とか

視覚優位の人は見て覚えるのが得意。漢字とか、国旗とか,都道府県の場所

 

 

ゆうと君は明らかに聴覚優位です。
絶対音感も抜群に早く進みました。

 

 

レッスンの基本方針は「得意なことをのばす」
だからゆうと君にも、聴音のレッスンをすすめてきました。

 

一方でまだ導入期だし、しっかり楽譜を読んで弾けるよう、ピアノランドやほかのテキストも進めています。

 

でも・・・

あきらかに乗り気ではないし、たぶんおうちでの練習も身が入っていない。
音楽やピアノが嫌いだからではなく、苦手な視覚からの練習を強いられるから。

 

 

わかってはいたのですが、どうしても譜読みの力はつけてほしい、そう思っていました。

 

 

 

でも、考えを変えました。
こんなことをして、なかなか曲が進まずレッスンが嫌いになっては何にもならない。
まずは楽しく弾けないとだめだ。

 

 

試しに、4小節の簡単な曲を、私がひいて即 模奏(まねして弾く)にトライ。

ゲームっぽく、部屋のはじに立って演奏を聴いて、走ってきて弾くというルール。
もうゆうと君はノリノリ。

 

 

 

4,5曲試したでしょうか。
全曲完璧です。

 

 

おかあさんとレッスン後にお話しした時も、「生き生きしていましたよね」といわれました。

相談のうえ、レッスンに毎回取り入れていくことに。

 

 

一人一人、得意なことは違うんですよね。
おなじ教本を使ったとしても、指導法はそれぞれに工夫しています。