こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
ピアノ曲は、右手がメロディで左手が伴奏、のことが多いですね。
ですから、左手は力をコントロールして、弱く弾くことを要求されます。
そのうえ、いつも柔らかい音色を期待されるので、自己主張したり芯のある音を響かせるコツを忘れてしまっています。
右利きの人はもともと左手は不器用ですから、繊細な表現は苦手なのです。
でも、ピアノ曲にも左手がメロディを担当する場合があります。
左手が堂々とメロディを弾いて主役をするには、奏法を変えなければいけません。
左手パートにあるメロディを、お試しで右手でひきます。
その時てくびはどんなふうにつかっているか。
どこにアクセントをつけ、どんなふうに強弱をつけたか。
じっくり右手を観察して、左手のお手本にします。
逆に右手は、いつもメロディを担当しているので、フワッとしたまろやかな音でやさしい響きの伴奏をするのは苦手。
音域も高いので、左手メロディの邪魔になりがち。
左手のメロディがひびかないのは実は右手がうるさいからかもしれません。
さっきとは逆に、左手をお手本にして、ちょうどいい伴奏法を右手に覚えさせましょう。
こういう練習をしていると、ポリフォニーの曲(バッハなどの、右手も左手も旋律になっている)を弾くときにも、
自在にメロディを出せる予備練習になると思います。