ハイフィンガー奏法ってよくないの?

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

先日、エリカさん(大人)の体験レッスンをしました。

お問い合わせいただいた電話では、「ヘ音記号も心もとないが、こどものころ習っていました」ということで、
一応初心者用の教材を用意。

ご自分でも、お嬢さんの使っていた楽譜をお持ちだというので、用意していただきました。

予想に反してかなりお弾きになれる方でした。
ピアノ歴は6年ほどですが、ソナチネくらいまでは弾いていたようです。

体験レッスンでも湯山昭の子供の世界から1曲、少しひいていただきました。

「ハイフィンガー奏法を習ったのだな」と感じましたので、

「子供のころにならっていた先生は、年配の方ですか?」とお聞きすると
「はい、そうです」

ハイフィンガ

ハイフィンガー奏法というのは、文字通り指を高く上げて弾くピアノの演奏法。

現在のピアノは感度が良く少しのタッチの変化で反応するようにできています。
ハイフィンガー奏法を行うと雑音がして、うるさい音に感じられます。

 

 

やってはいけないもの、として扱われることが多いのですが、
先日、バーナムの勉強会で、なるほどというご意見を聞きました。

 

ハイフィンガー奏法を勉強しなくなった結果、音を引きずって伸ばしたまま次の音を弾く人が多くなった。

指を引き上げて下す、という「指の筋トレ」をしなくなったので、
筋力がなく、指が上がりきらない間に次の音をひいてしまう、ということです。

これはよくあります。特に、電子ピアノでの練習をしている方に多いです。

 

この癖を直すために、ハノンなどでハイフィンガー奏法をして、一つ一つの音をゆっくりはっきりひく。
そうすることで、指の筋力をつける。

 

これは、注意深くしないと、すべての曲でハイフィンガー奏法をしてしまうことになります。
あくまでも筋トレとしてするならいい奏法かな、と思います。