ピアノ連弾の練習で大切な4つのこと

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

華子さんのレッスン。
週末の聞きあい会に向けて、普段よりレッスンの間隔を詰めていらしています。

今回2曲弾くうちの1曲は「美女の野獣」の連弾。
もともと、華子さんが学生時代に発表会でひいたものを、もう1回やってみたいということで選びました。

私がパートナーですが、珍しく華子さんがセコンドです。

 

 

上級者向けのアレンジで、特にセコンドは難易度が高い。
飾り的な部分が16分音符の連続で、しかも飾りなのでうるさく弾いてはNG。

連弾曲は、ひとりひとりがひけているのが大前提ですが合わせて初めて分かる難所も多いのです。

 

自分たちで全体を聞くことが難しいので、録音して検証。
華子さんがどんどん進んでしまっているので、ふたりでメトロノームをかけて練習しました。
連弾

 

連弾曲の練習で大切なこと

1.まずは、それぞれが一人できちんとひける

2.どちらのパートがメロディを担当しているか、自分はどの部分が伴奏なのか把握
たいていの場合、セコンドにもメロディ部分があるように編曲されています。

メロディ→伴奏へ切り替わる時、音量を落とす

3.お互いに弾きにくいところを言い合う。
呼吸をしたい場所がちがったり、少しじっくり弾きたい場所もそれぞれ違います。

4.必ず録音して、検証する。
特にバランスは、実際ひいているときに聞くのと、客観的に聞くのではかなり違います。
もう一人誰かがいて聞いてもらうのもいいと思います。

 

テクニック的に難しく、少しゆっくり弾きたい部分はどうするか。

1.全体のテンポを落とす
ゆっくりになっても曲想に影響がなければ、この方法が簡単で破綻がありません。

2.難しい部分とその前後だけ、じょうずにテンポを落とす
今回、華子さんはこの方法を採用。
上級用の編曲で、どうしてもインテンポでは弾き切れなかったためです。

美女と野獣はどちらかといえばアップテンポの曲なので、
難所の前、メロディが切り替わるところで少し落としました。

再度録音をして不自然ではないかを確認。

 

 

連弾(アンサンブル)では、一人では不可能なダイナミックな演奏ができます。
手が4つあるのですからね。

音域も広く使うことが可能。

反面、ふたりの曲調があっていないと、何ともおかしな演奏になります。
あわせの練習も、ただやみくもにやらないで冷静に分析する時間が重要だと思います。