こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
ピアノの上達法は、いろいろなところにあふれています。
でも、本当でしょうか?
大人の男性生徒さんが「初心者でもすぐにひける」と書いてある楽譜は絶対に弾けない。
とおっしゃってました。
本当にその通りですね。
ピアノは本当にかんたんな楽器?
「ピアノは、鍵盤を押せばすぐ音がでる。難しくない」ネット上では、こんな甘い言葉が踊っていますが、あなたも本当にそう思いますか?
たしかにおとはでますが・・・それも、弦楽器とは違って必ず正しい音程の音です。
でも初心者の方なら、両手を同時にしかも別々に動かすこと自体、けっこう難しいと感じるはずです。
そこだけ考えるなら、一つの音だけ出せばいい管楽器のほうが、楽だと思います。
ピアノは魅力的で、誰にでも演奏の可能性が開かれていますが、音楽を奏でるには乗り越えるべき壁もあります。
正確に弾くことや楽譜の理解は本当に必要?
最初から、楽譜の読み方や弾き方を正確にキチンとやろうとしすぎて、なかなか前に進まない・・・。
そのイライラと疲れがマイナスに働き、やる気を奪っていきます。
最初は好きに気持ちよく弾いてしまうのも手です。
そうすれば、欲求は満たされ、続けていくための意欲になります。
欠点や粗さは、遅かれ早かれ気づくものです。
その気になる部分だけを、正確に何度も練習する。
そんなやり方も、初心者にとっては有効なのです。
独学は本当に成功する?
まったくの初心者が独学で成功している事例は、実はとても少ないです。
独学である程度うまくいく可能性の高い方は、以下のような方です。
・昔少しでもピアノを習った経験があり、ある程度楽譜が読める
・周辺に奥さんやお友達などサポートしてくれる人がいる。
まったくの初心者が、仮にある程度弾けるようになったとしても、酷い弾き方がクセとなり、そこから伸び悩むこともあります。
正直に言うと、独学で、見かけ上かなり弾ける人は、レッスンがしにくいです。
ピアノ指導者に習う選択肢もあるので、必ずしも独学だけにこだわる必要はありません。
初心者が挫折しないための7つの考え方
初心者には挫折しない考え方こそ重要
初心者がピアノを続けていくにあたって大切なことは、挫折しない考え方を知ること
まず以下の学習の大原則を知ってください。
1.好奇心、有能さを求める気持ち
好奇心とは、例えば、ピアノはメロディーと和音を使うけど、どんなふうに構成されてるのだろう?
どうして、弾き方で音色が変わるのだろう?といったこと。
有能さを求める気持ちとは、ピアノがもし弾けるようになったらすごいと言われて、達成感を味わえるだろうなあ、といったものです。
2: 欲望を働かせる
たとえば、大人の男性の場合、ピアノが弾けるようになって女性にモテたい、あるいはご年配の方であれば、孫や友人に聴かせてすごいと言ってもらいたいなど。
目標を自分の欲望と結びつけます。この場合も、十分に学習効果があることがわかっています。
恥ずかしがらずに、あなたの本当の欲望に忠実になってみてくださいね。
3: 他人と比較しない
日本人は、いつもみんなと同じかどうか周りを気にする傾向があります。
でも、必要以上に他人と比べるのは良くありません。人それぞれ、能力や進度に違いがあるのは当然だからです。
まずは、自分自身を信じること。しだいに、技術力や表現力がついてきて、演奏は良くなっていくものですから。
そうはいっても、私もユジャワンのように、超絶テクニックでひきたいですよ。
4.まじめに、がんばりすぎない
「歯を食いしばって、がんばる」という言い方があります。
嫌なことを我慢して、無理をしてやる、というニュアンスを含む言葉です。
がんばりすぎるとは、イヤなことを無理してやっている状態です。
練習がつらいと感じたときは、無理して続けないことです。
気晴らしに、弾けるようになったをいっぱい聴いてみます。
そうやって、自然にやりたいと思える気持ちを持続させることのほうが大切です。
5.本質をつかんで楽をする
本質をつかんで上で練習に取り組むと、楽ができます。
例えば、今弾いている曲で、どうしてもつまずいてしまう箇所がある。
そこを克服するのに役立つような曲を練習曲の中からピックアップする。
けっして、練習曲すべてをやらない。こんな使い方ができれば、練習もずいぶん効率的になります。
本質を見極めて、より効率的な方法を取るべきです。
ただ、自力では難しいかもしれません。
私も、先生からエチュードの本を教えてもらっています。
6 好きな曲を大切に
あなたは、何をきっかけにピアノを始められたのでしょうか?
ある名曲に心奪われたからかもしれませんね。
その純粋な気持を生涯忘れずに持ち続けることが、続けていくためにはとても大切です。
以下の有名な研究があります。
・自分が気持ちが良いと感じる行為を続けていると、その行為自体が強化される
例えば悪いですが、お酒を飲み続けることで、アルコール中毒になってしまうようなことです。これから、あなたが大好きな曲を中毒になるくらい弾き続けてください。まだ弾けないからと謙遜する必要はまったくありません。
7: 夢をもつ
「人は結局、思ったとおりの自分になる」
文豪ゲーテの言葉です。
その思いが潜在意識に深く刻み込まれ、知らず知らずのうちに、ふだんの行動がそれを実現するよう動いていくと説明されます。
あなたは、もしピアノが弾けたとしたら、将来何がしてみたいでしょうか?
ああなりたいと強く思ったり、イメージすると、だんだんそれに近づいていくものです。
参考、出典 ピアノ教室.net