1つの曲でも、演奏は様々

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

夜、テレビでクラシック音楽館を見ました。
演目はマーラーの交響曲第7番。
オーケストラ
いつもこの時間は、NHK交響楽団の演奏が多いのですが
今回は東京都交響楽団でした。
指揮は大野和士さん

マーラーなので、金管楽器が華やかなのですが、
一緒に見ていた次男が一言、
「N響のほうがうまいと思うのは気のせい?」

気のせいじゃないと思います。
なんとなく音にまとまりがないなあ、と私も思っていました。

オーケストラというと、大勢の団員がいつもいて、
毎日練習しているように思いますが、
だいぶ違います。

1回の公演で、合わせるのは3,4回です。
そのうち最後の1回はリハーサルです。

すごく少ない感じがしますね。

プロオーケストラは、選ばれた人達ですから
個人の演奏は仕上がってて当然、あとは数回の合奏で、
指揮者の望む曲調にしていくのです。

そんなわけで、ひとつのオーケストラにずっと時間を拘束されないので、
複数のオーケストラを掛け持ちしたり、室内楽団に入っていたり、
学校で教えたりしています。

同じ曲で感じが違うのは、
うまい、下手というばかりでもありません。

スクリャービンのエチュード、作品8-12
ホロヴィッツとキーシンの演奏です。

Vladimir Horowitz Playing Scriabin 12 Etudes Op.8 No.12
Scriabin Etude op 8 no 12 by Evgeny Kissin

どちらも名演奏ですが、好みはわかれそうです。
キーシンのほうがエネルギッシュで、ホロヴィッツは歌い方がさすが巨匠、
盛り上がっている頂点ですっと落とすところはひきこまれます。

それと、ホロヴィッツはさりげないですね。

実はこの曲を練習しているのですが、
手が開きっぱなしで続けて弾けないのが難点です。

生徒さんたちも、全員発表会の曲を頑張っていますね。
ちなみに、参加しない人も
「もし出たら」という前提で曲を選んで練習しています。