こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです
以前体験レッスンにいらした、由香さんのことを思い出したので書いてみます
20代の女性で、「ピアノジャック」というピアノとカホンのユニットが大好きでした。
カホンというのは、シンバルの人が足元で、手でたたいている楽器です。
由香さんはピアノジャックの曲集を何冊も持っていて
独学で耳コピしながら弾いていました。
体験レッスンで何曲か弾いていただきました。
ちょっと聞いたところ、もともとの曲が派手だし、
「うわあ、すごい」と思いました。
でも、だんだん、「このままでは今以上にはならないだろうな」と思いました。
まず、動画の通りピアノジャックのキーボーディストの人が
ものすごく体を動かしています。
由香さんはこれをその通り真似して弾くのです。
ある程度基礎ができている人が、リズムに乗って体を動かすのはありです。
パフォーマンスとしての意味が大きいでしょうけれど、
演奏に影響しません。
でも、由香さんは動きだけをまねしているので、
つられてリズムがくるってしまいます。
私は「良く弾けていらっしゃいますね。ピアノジャックがお好きで、
レパートリーを増やしたいのでしたら、このまま進めればいいのでは?」
とお話ししました
すると、「もっと(ピアノジャックの)難しい曲が弾きたい」とおっしゃいます。
それでしたら、やはり16分音符などの速いリズムは、
ゆっくりにしたりスタッカートにしたり、基礎的な練習が必要だと思います
遠回りのようでも、そこを避けてはきちんと弾けないし、
難しい曲にはステップアップできないです
そうお話しして、実際一緒にスタッカートや付点練習をしました。
由香さんは納得してない様子でした。
残念ですが、私とはご縁がありませんでした。
先に進むためには基礎練習が必須なこと、
体を動かすパフォーマンスは、まずしっかり弾けてからこそ
できるものなこと
どこかで気づかれたらと思います。
あれだけの曲を一つ一つ、
まとめた努力は素晴らしいのですから、もったいないです