ひとつの誉め言葉に一生分の力

葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

長嶋茂雄さんが亡くなったという報道を見ました。

私の世代は、長嶋、王が活躍したころちょうど小学生。
小学生新聞でも、両選手の活躍が取り上げられていました。

 

現役時代の王選手、長嶋選手

野球に興味のない女子でも
名前を知らない子はいなかったと思います。
野球少年はみな、巨人、阪神の帽子をかぶっていました。

長嶋さんと言えば数多くのエピソードが残されています。
野球選手として、監督としてのみならず、
個性的な逸話がたくさん。

球場に息子の一茂さんを置き忘れ(?)てしまった話は有名です。

今の言葉でいえば「天然」かもしれません。
野球人としては天才と言われた人、
とにかく人をほめることでも知られています。

褒める能力も 天才的

現役時代でも 他球団の選手であろうと
「素晴らしい投球でしたね」と手放しで、ニコニコ褒める

解説者としても
今の守備は最高でしたね
なかなかこういうシーンは見られませんよ、と

褒められた当人が照れ臭くなるほど
とにかくほめまくっていました。
きっと、その一言で力を得た選手も多かったのでは。

 

ほかのだれかがこれをしたら、
わざとらしくなったり、何か下心を感じてしまいそうです。

そこは長嶋氏のキャラクターで、
「あなたは天才だ」と言われたら、
なんだかよくわからないけど、この人が言うなら、ほんとうにそうかも、

と思わされてしまいます。

そこにはやはり、
ほかの人にはまねできない野球の実績やセンス
天才的な「カン」の働く人なんだと思います。

ピアノの指導にも、褒めることの重要性

人をほめることは
ピアノ指導者としても重要な能力です。
長嶋さんの言葉が素直に受け入れられるのは

ご自身が 本当にそう思って言っている

からだと思います。

こいつの変化球は素晴らしい、かなわない 
足の速さはまねできない、すごいなあ

心からそう思って言っているのがわかりますよね。

あとは、あの邪心のない表情だと思います。
比較しては申し訳ないですが、
野村氏が「この投手のストレートは掛け値鳴く素晴らしい」といったら、
何の計算があるんだろう、どこのデータを見たんだろう
と考えます。

それは 野村氏が「データの野村」と言われた人物だからですね。

小学校時代のヒーローだった長嶋氏の訃報に際し
ピアノ指導に大切な、褒め方を改めて考えました

合掌

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