一言、一音を丁寧に心を込めて

葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

 

練習を重ねると、テクニック的には弾けるようになってくるけど
なんだか機械的になってしまう。
こんな悩みはありませんか

 

 

私はピアノの演奏は言葉を話すのと同じだと思います。

小学生には、毎日学校の宿題になっている「音読」と比較して

話します。

 

荒々しく話し、だから、や それで、を強めるときって大抵機嫌が悪いか、

投げやりな態度の時が多い。

穏やかで冷静な時、心をこめて相手に伝えようとするときは、

無意識にでも言葉一つ一つを丁寧に発し、だから、もやさしくなります。

言葉をやさしく話すように丁寧に

 

楽譜には おはなしが書かれています。

ピアノ初心者は、とにかく音符たちを間違えずに弾くことに必死。

細かいところまで意識が行かずに乱暴になってしまったり、

フレーズがブチっと途切れてしまったり、無機質になってしまうことがあります。

音読なら単語の途中で途切れて、本来の内容が伝わらなかったりということに。
ミスがなくても、素敵な演奏にはならないですよね。

ところでアナウンサー、特にNHKの方々は言葉のプロですが、発音が丁寧ですよね

だから耳にスーっと内容が入ってきます。

昨日の地震の時、NHKの女性アナウンサーの呼びかけは
本当に強く入ってくるものでした。

 

 

 

 

ピアノの演奏も1音1音の発音も、フレーズの流れも重要です。

また鍵盤から手を離す動作を意識することも大事です。

(ピアノはほかの楽器と違い、ほおっておいても音が消えていくため
離鍵に関して鈍感です)

いい演奏には、こまかいところを意識することが必要です。

ただ、初心者の方のほとんどはそこまでの余裕はないです。

ピアノの練習時間にも限界があるでしょうから、

日常の生活に工夫をしてみてはいかがでしょうか?

例えばドアを最後まで音がしないように丁寧に閉めてみたり、物を置く時に、そっと置いてみたり、自分の話し方をいつもよりゆっくり丁寧にしてみたり。

 

と私が書くと まず自分がやりなさい、と言われそうですね。

ピアノの演奏をよくするために丁寧に弾こうとしても、

どこをどのように丁寧にすればいいかに気付くことって案外難しいと思います。

 

生活の中で、動作や話し方に注意する。

自然とピアノにも反映される気がします。
試してみてくださいね。