10分も伸ばす記号?

葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

 

先日、インターネット上のピアノの先生グループで、

こんな面白い投稿を見つけました。

 

 

”「先生、テヌートって10分も伸ばすの?」と目を丸くして
真顔で聞いてきた生徒ちゃん。
大笑いしながらも、彼女にわかるように
とっさにちゃんと説明できなかった私。
 
少し大きな曲を弾いている子ならテヌートは、
曲を作った人が大事に大切に弾いてほしい音につけるのよ、
ここは気持ちをこめて弾いてね、とか伝えられるのだけど、
彼女のテキストにはまだテヌートはでてこない。
 
学校のテストだと,こう書かないと◯がもらえないので、
こう書くように教えますが、
低学年や高学年でも習い始めの生徒さんには
皆さんどのように教えておられますか。導入の曲で説明に良い曲あれば教えてください。”
 
関西方面にお住いの杉野先生の記事。
 

実は奥が深い 楽語・記号の意味

 
この、テヌートの意味はかわいらしい間違いですね。
 
楽語や 音楽の記号にはニュアンスを示すものも多く、
子どもに納得させるのは 難しい。
 
教科書の表記があまり正しくないことも多いです。
 
よくあるのが、スタッカート。
「・」こういう記号ですね。
 
生徒さんに意味をきくと、
短く切る、跳ねる  と返ってきます
 
もともと スタッカート記号の意味は
「半分くらいの長さに」
 
4分の4拍子の曲で、四分音符にスタッカーとがついていたら
「跳ねる」感じはしないと思います。
 
ちょっとだけ押さえる のような雰囲気。
繋げないけど切らない、ような。
 
 
 
曲の最後についている
ラレンタンド。
「だんだん遅く」だと思っている方が多いです。
 
リタルダンドと混同していますね。
 
ラレンタンドは 手綱を引いて、が本来の意味。
現代ではピンとこないので、
坂道を自転車で走りながら、少しずつブレーキをかける と
説明しています。

楽語の意味には 微妙なものが多いので、
一つずつ、辞典を調べるのがおすすめです。