葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
先日、インターネット上のピアノの先生グループで、
こんな面白い投稿を見つけました。
”「先生、テヌートって10分も伸ばすの?」と目を丸くして
真顔で聞いてきた生徒ちゃん。
大笑いしながらも、彼女にわかるように
とっさにちゃんと説明できなかった私。
少し大きな曲を弾いている子ならテヌートは、
曲を作った人が大事に大切に弾いてほしい音につけるのよ、
ここは気持ちをこめて弾いてね、とか伝えられるのだけど、
彼女のテキストにはまだテヌートはでてこない。
学校のテストだと,こう書かないと◯がもらえないので、
こう書くように教えますが、
低学年や高学年でも習い始めの生徒さんには
皆さんどのように教えておられますか。導入の曲で説明に良い曲あれば教えてください。”
関西方面にお住いの杉野先生の記事。
実は奥が深い 楽語・記号の意味
この、テヌートの意味はかわいらしい間違いですね。
楽語や 音楽の記号にはニュアンスを示すものも多く、
子どもに納得させるのは 難しい。
教科書の表記があまり正しくないことも多いです。
よくあるのが、スタッカート。
「・」こういう記号ですね。
生徒さんに意味をきくと、
短く切る、跳ねる と返ってきます
もともと スタッカート記号の意味は
「半分くらいの長さに」
4分の4拍子の曲で、四分音符にスタッカーとがついていたら
「跳ねる」感じはしないと思います。
![](https://ishigouoka.net/wp-content/uploads/2023/11/E382B9E382BFE38383E382ABE383BCE38388.png)
ちょっとだけ押さえる のような雰囲気。
繋げないけど切らない、ような。
曲の最後についている
ラレンタンド。
![](https://ishigouoka.net/wp-content/uploads/2023/11/2dc0147f4b9f8ce0cccd5967b1181f51-e1635135912993-300x99.jpg)
「だんだん遅く」だと思っている方が多いです。
リタルダンドと混同していますね。
ラレンタンドは 手綱を引いて、が本来の意味。
現代ではピンとこないので、
坂道を自転車で走りながら、少しずつブレーキをかける と
説明しています。
楽語の意味には 微妙なものが多いので、
一つずつ、辞典を調べるのがおすすめです。