焦らず焦らせずに 上達を待つこと3

こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです

 

子どものピアノの上達が早ければ何も問題がなさそうですが、

そうでもありません。

おうちの方に「あわよくばうちの子をピアニストに」という

願望が芽生えたりします。

 

グランドピアノ

 

 

本当に本気なら問題はありません。

たくさんの練習曲や曲を課題にして、

おうちでも何時間も練習します。

 

ピアニストへの道の生活パターンを作り、

1日の大半は音楽が占めるようになります。

 

ちなみに、私自身は高校の時に初めて進路を決め

受験科目のために声楽のレッスンを受けました。

 

先生は

「私は学生の頃、いつも掃除をさぼって、

急いでレッスンに行ってた」とおっしゃいます。

 

有名な声楽家になられたので、同級生も今は許しているでしょうが‥。

 

その他、球技など指を汚しそうなものはできず、

練習時間を確保するため部活には入れず。

 

指導も、あえて背伸びした教則本を選んだり

幼少時に弾いたブルグミュラーを深めたり。

 

本気で子どもをピアニストにと考える親御さんなら

こうした厳しい環境は覚悟ができています。

 

それに合わせた自宅の練習環境も整えて。

ピアノ科なら、グランドピアノは必須です。

 

ところが「あわよくば」願望の親御さんには

覚悟もなく環境も整えてない場合がほとんどです。

 

ピアニスト志望の子に対して、

向いてないとはっきり言う先生もよくいます。

 

プロへの道は安易に踏み込めるものではないということだけは

肝に銘じておくべきだと思います。

 

ちなみに、私が学生のころに比べると、少子化の影響で

音楽学校は入学しやすくなっています。

レベルが下がったというよりは、

実力の差が広がったということですね。

 

ピアニストになりやすくなったわけではなく、

登竜門となるコンクールのレベルはむしろ上がっているの思います。