ある時3段抜かしで上達する ピアノの不思議

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

美津子さん(おとな)のレッスンをしました。

コンスタントにコツコツ練習なさっているのですが、音がはっきりしなかったりリズムが転んだり、
「頑張っているのになあ…」という印象が続いていました。

 

久しぶりに、好きなショパンの中からワルツを選択。
前回、左手の和音が3つそろって聞こえるように、という注文をしていました。

 

 

かなり注意して練習なさったのでしょう。
全曲通して、和音の音が抜けることはありませんでした。

こういうのを聴くと、「ピアノは小さいうちからやらないとだめ」というのは神話だよなあ、と感じます。

 

 

絶対音感のように、臨界点のある能力は大人になってからは難しいでしょう。

でも、楽しんでピアノを弾く レベルでは、どれだけ注意深く練習するかにかかっているように思います。

 

昔よく言われた「たくさん練習するほど良い」というのもほんとに聞かなくなりました。

毎日一定量は必要でしょうが、長時間やったらいいっていうものでもありません。

 

「和音の音が抜けないように」注意深く弾き、注意深く聞くには集中力が必要です。
何時間も持続するとは思えません。

 

 

美津子さんのショパンは、和音が抜けなくなったことで土台がしっかりして、旋律がよく聞こえるようになりました。

以前、似たような伴奏パターンの曲をいくつか弾かれていましたが、かなりの上達だと思います。

 

大人と子ども、変わらないなあ、と思ったことが一つ。

順調に1段1段上達はしない、ということ。

ずっと何の進歩もないように見える時期が続いて、ある時ポンっと3段抜かし位するのです。
停滞しているときに、いかに我慢強く練習するか。

なんだか、ダイエットに似ていますね。