耳コピも、大事なピアノの力

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

のぞみちゃん(6年生)のお父さんと面談しました。

今まで一度もレッスンを見ていただいたことがないので、一通り見学。
その後お話をしました。

お父さんから
「うちでは、星野源の曲を聞かせていない。
(のぞみちゃんは)楽譜を読むことだけからひいているが、耳コピをしたほうがいいのでは?」

これはいい質問でした。


私たちピアノ教師は、逆に「耳コピばかりして、楽譜を読まないで困る」という問題はいつも抱えています。
ユーチューブなどで簡単に音源が手に入り、楽譜を読むのが面倒だから。

そう、「ほおっておいても耳コピしてくる」と思っているのです。
でも、のぞみちゃんみたいな生徒さんもいるんですね。

絶対音感も持っているので、しようと思えば簡単にできるはず。
本当は、目から、耳から、両方曲が作れるのが一番いいのです。

試しに、今ひいている曲の動画を見てもらうことに。

わたしからは・・・

「のぞみちゃんはトロンボーンを吹いている。
中学でも続けるそうなので、ピアノ用の楽譜をトロンボーン用に書き直す練習をしてみましょうか」

これには親子とも大賛成。
ピアノの楽譜は実音(ドと書いてある音を弾けばドの音が出る)で書かれています。

トロンボーンは、楽器自体がBフラット管という調なので、ドという楽譜を吹くと、シフラットの実音が出ます。

なので、例えばきらきら星をドドソソララソ と吹くためには、レレララシシラと書かなくてはいけません。

もちろん、トロンボーン用の楽譜が市販されていますが、たまに、「トロンボーンの楽譜がない曲」を吹くこともあります。
その時、移調させて専用楽譜をかけるととても便利なのです。

つい先日も、次男が弦楽四重奏用の「星に願いを」を管楽5重奏で吹くというので 一緒に移調しました。

普通とはちょっと変わった、レッスンができそうです。