ピアノ教本を選ぶのに必要な 先生の技量とは

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

ピアノの先生の大事な役目に、教本選びがあります。

昭和の時代には、日本でピアノ教本といえばバイエルが一般的でした。
教材研究をよくしている先生が、メトードローズを使っているかな、くらいで、
ピアノを習うほとんどの人がバイエルを使いました。

昭和世代でピアノをどれくらいまで習ったかは、バイエルを終了したかどうかで話すことが多いです。

 

 

「子供のころ、ピアノ習ってたけど、あまりひけないんだよ」
「どのへんまでいったの?」
「バイエル下巻の真ん中くらいかな」

こんな感じで、共通言語になっています。

 

 

平成の今、ピアノ教本はたくさんあります。

ピアノランド、ぴあのどりーむ、ぴあのひけるよ、バスティン、バーナム。
大人のためのピアノ教本、大人のピアノ悠々塾

楽器店に行くと、一つの棚すべてがピアノ教本になっています。

生徒さんにあった教本を選ぶのが先生の役目。
生徒さんの年齢、体格、性格、練習の頻度、小さい子なら家族のフォローがあるかどうか。

そして一度選んだらその教本をずっと続ければいいかというと、そうでもありません。

 

例えばピアノランド。

おうちでもよく練習しているし、歌が好きだからいいと思って選んだ。
1.2巻までは問題なく進んできたけど、3巻になったら急に合格するまでに時間がかかるようになった。

よくあります。

 

ピアノランドはレベルの割に、リズムが難しいのが特徴です。
運動神経があまりよくない人だと、だんだん苦しくなる。

そのまま頑張らせるのではなく、リズムのやさしいトンプソンなどを加えます。
トンプソンはじめてのピアノ

すると、トンプソンは苦手なリズムがないのでどんどん進む。
そうしながら、ピアノランドはゆっくりじっくり進めます。

先生の技量が問われるところです。

教本を始めるときには、保護者の方に購入していただいているので、途中で買えるのは申し訳ないなと思います。
でも、進めていくうちに生徒さんに合わなくなってきて、変更したほうがレッスンもスムーズだし…。
このまま教本を変えないと、ピアノの練習が嫌になってしまうかもしれない。

そんな時には、
「今の状況では、ほかの教本(具体的にお見せして)に変えたほうがいいと思う。
 1冊、べつの本で足りないところを補ったり、本人にしっかり自信をつけてもらってから
 お休みした元の教本に戻りたいのです」

とご相談しています。

 

ゆめピアノでは9月に面談を予定しています。
その時に、教材についてもゆっくりご相談しますね。