ピアノで歌う練習をするには 指1本でひいてみる

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

ピアノという楽器に習熟していく中で注意していなければいけない事とはどんな事でしょうか。
見落とされがちなポイントを、今回はお伝えしたいと思います。

 

それは”歌う”という事です。

旋律を歌わせる、という事を忘れがちなのです。
ピアノという楽器は全く楽器に触れた事のないような人でさえも打鍵すれば簡単に音がでる楽器です。
音の重みというものを感じにくい。
音の持つエネルギーを感じにくいのです。

 

これが管楽器や歌なら、遠くの音に飛ぶとき、長い音の時、たくさん息が必要です。

ところがピアノだと、例えばオクターブのような大きな跳躍でさえ、1と5の指(つまりは親指と小指)を使えば簡単に弾けてしまいます。

それが実は大変なエネルギーを要することなんだ、という事を忘れがちなのです。
その結果、いわゆる棒弾きのような、なんとも心ない、”歌わない”演奏に陥ってしまうという危険性が生まれてきてしまうのです。
これは初心者の方はもちろん、上級者の方でも気をつけていないと陥りがちな、ピアノ特有の問題と言えるでしょう。
ではこのピアノ特有の問題に対して、どんな攻略法が有効なのでしょうか、今日はそれをいくつかご紹介したいと思います。

 

他の楽器の人と演奏する

出典 ミュージシャンズクラウド

自分よりも上手な人と演奏しましょう。
そういう人を探すのは難しいかもしれませんが、人と演奏することでその人の長所を発見してどんどん盗んでください。
そして出来るだけ多くの人と演奏してください。同じフレーズでも全く違う歌い方ができ得るということに気がつくでしょう。

レッスンで使っているミュージックデータと合わせるのも効果的です。

アイフィンか、アイパッドがあれば簡単に使えます

 

指1本奏法

 

この記事のタイトルでもありますが皆さんに是非実践して頂きたいのがこれ、指1本奏法です。
いま練習中の曲や、ご自身の好きな曲、なんでもいいです、曲のメロディだけをとりだして右手の指1本のみで弾いてみましょう。
音の持つエネルギーの動きが実感できると思います。
音階というものはさしずめ音の階段のようなものです。1段ずつ昇れば楽な階段も1段飛ばしで昇ろうと思えば結構大変ですよね。
これが2段、3段となるともっともっと大変です。
指1本で弾くと、音の跳躍の大きいところは必然的により遠い距離を移動しないといけなくなるわけですから、時間もかかりますし、物理的なエネルギーもより多く必要になります。

 

こうして、音のエネルギー感を体感的に会得することができるというわけです。
ちなみに指は3の指(つまりは中指)を使うのが、安定性の観点から言ってオススメです。