ラーラーーー と聞こえる音合わせの秘密 1

こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

去年のお楽しみ会にゲストで来てくださった佐々木さん。

コントラバス奏者です。

 

今現在も、佐々木さんとフルートの町田美穂さんと私でアンサンブルをしています。

 

お楽しみ会の時に、ゆめピアノの生徒さんからの楽しい質問に

それはそれは丁寧にお答えいただきました。

 

もったいないので、ブログでもその続きをしてみたいな、と思います。

では佐々木さん、よろしくお願いします。

 

 

ゆめピアノ教室の皆さんには何度かお会いしていますね!

コントラバス奏者の佐々木ひでおです。

 

いしごうおか先生から「音合わせ」について書いて下さい、と頼まれました。

少しお話しさせていただきますね!

 

楽器奏者が演奏の前に音合わせをする理由

 

バイオリンやコントラバスの弦楽器、フルートやトランペットなどの管楽器。

持ち運びする楽器は、演奏の前に必ず音合わせ(チューニング)をします。

 

 

クラシック音楽館(2012年まではN響アワー)という番組がありますね。

曲名のテロップのバックで音が聞こえています。

オーケストラ全体が同じラの音を弾いている、あれが音合わせです。

 

オーケストラ

 

なぜそんなことをするのでしょう?

 

 

コントラバスの場合でお話します。

持ち運んでいる間に、振動や気温や湿度で

 

弦が伸びたり縮んだり・・・

 

楽器本体が膨らんだりしぼんだり・・・。

 

・・・そうして音が狂ってしまうからです。

 

 

音が狂うとどうなるのでしょう?

 

 

皆さんのおうちのピアノ(電子ピアノは除く)

しばらく調律しないと 

真ん中のドとオクターブ上のドを一緒に弾いたときにド~ン~ン~ンと音が揺れませんか?

 

これがひどくなるとドヨンヨンヨンヨンってなって、

その状態で和音を弾くと

 

すんごい音になるんですよ!w

 

 

 

弦楽器も管楽器も一人が出す音は一度に一つだけです。

 

それが100人も集まって演奏するのですから、

みんなが同じ調律で弾かなくては美しい音にならないのです。

 

 

 

たくさんの人がいるオーケストラ、どうやって音をあわせるの?

さて、音合わせの意味が分かったところで、オーケストラでの音合わせの方法についてちょっと説明しましょうね。

 

オーケストラでは 最初にオーボエの人がラの音を吹きます。

 

それに「コンサートマスター」という役職の人(だいたいヴァイオリンの一番前にいます)が

自分の楽器のラの弦を合わせます。

 

そしてそのラの音を聞いて

オーケストラメンバー全員が合わせていくっ!のです。

 

 

管楽器はたいてい1ヶ所の調整でチューニングができます。

(リコーダーを思い出してくださいね。

服部分を少し抜いたりすると、音程が変わります)

 

弦楽器はだいたい4本の弦があるのでそれぞれ合わせます。

 

コントラバスは弦が5本あることがあるので、最後まで合わないで取り残されます。。。

音が合ったら静かに座っています。

 

やがて拍手とともに指揮者が登場してコンサートが始まるのです。

 

 

 

こんなふうに音合わせを毎日毎日やっているのです。