自分に合った楽譜を選ぶ方法

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

ピアノを始めて少し弾けるようになると、「こんな曲をひきたいなあ」と楽譜を買いたくかもしれません。
書店や楽器店には、「初めてでもすぐ弾ける」「初心者も楽々弾ける」などの楽譜がたくさん。

大人の生徒さんで公一さんという方がおっしゃるには
「あれは絶対に弾けない」そうです。

「バイエル100番まで終わってやっと弾ける」なんて書いてあったら、
気軽に手に取りませんからね。

誰でも英語がペラペラ、とか みるみる痩せてスリムに、なんていうのと
同じ感じでしょうか。

では、弾きたい楽譜で、本当に弾けるものを選ぶには、どうしたらいいでしょう。

確実なのは、「上級者に選んでもらう」です。
レッスンを受けているなら先生に頼みましょう。

自分で選ぶときのポイントは…。

1.音符の数

1小節に入っている音符が少ないほうが、易しいです。
これは横に並んでいる数もですし、縦に並んでいる和音も、少ないほうが簡単。

2.音符の並び方

一言では難しいですが、上下に音符が飛びまくっているのはやはり難しいです。
弾くときに、指が左右に動くということ。

音階のように並んで進む方がひきやすいはずです。

手の小さい方は、オクターブ進行のあるものは避けたほうが無難です。
使うときに、音を一つに省略するようになります。

3.臨時記号の数

楽譜の途中にシャープやフラットが多くついているものは、最初は避けたほうがいいです。

間違えやすいのは、「調子記号の数」です
ト音記号、ヘ音記号の横についているのが調子記号。
これがなければハ長調、イ短調です。
調子記号
たくさんついているのがむずかしそうですが、実はそうでもありません。
シャープが1つなら、黒鍵を全部使えばいいのです。
白鍵を弾く音に丸を付けてしまえば、大したことはありません。

逆に♯3つ、なんていうほうが、白鍵と黒鍵を行ったり来たり。
一番音を間違いやすい調のように思います

4.音符が大きく見やすい

曲の難易度とは別ですが、紙がきれいで音符がすっきり見やすいこと、
指番号も大きめなこと、指番号が書いてあること。

5.音符の種類が、自分がひいたことがあるものか

まだ8分音符までしか経験がないのに、付点や16分音符がズラーっと並んだ楽譜。
幾らなんでも無謀です。

でもこういうものに「初めてでも楽々」なんて書いてあるので要注意。

繰り返しますが、先生などに選んでもらうのが確実です。
例えばぷりんと楽譜なら、同じ曲で入門~上級まであります。

さらに、同じ初級でも、何種類も。
弾きやすさが違います。

インターネットなら、先生に自宅で比べてもらえるし、頼みやすいと思います。