こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです
坂本龍一さんが亡くなりました。
すでにご存じの方も多いと思います。
イエローマジックオーケストラが全盛のころ
私は中学生。
学校でもYMOはすごく流行っていて、
昼休みの校内放送に 雷神などのヒット曲がよく流れていました。
戦場のメリークリスマスは代表曲で、
大島渚監督の映画とともに(もしかしたら映画以上に)
よく知られています。
おとなの男性の生徒さんがほぼ全員、この曲が好きで、
たくさんレッスンをしてきました。
私自身にこの曲のイメージが固まってしまって、
人気があるけど私には退屈な曲、と長年思っていました。
訃報とともに、自身で演奏する戦場のメリークリスマスを
改めて、聴くことに。
イメージが変わりました。
やはり教授と呼ばれるだけのことはあるなあ、と。
この曲は曲調が割と平坦で
映画の内容を邪魔しないものです。
ただ音を並べる演奏をすると、
同じフレーズの繰り返しで何とも退屈になります。
坂本氏の演奏は
砂漠のようなシーンとした静寂の中に、大きなうねりとか荘厳さがあり、
真似できないなあ と 感銘を受けました。
JPOPなどの歌でもそうですが、
オリジナルにはかなわない。
思いを込めて作った本人の演奏にはかなわないなあ、と思います。
私の高校時代の音楽の先生が、
東京芸大で坂本氏と同期でした。
そのころから、まったく別の世界の人だったそうです。
作曲の力は まったく太刀打ちできないのだ、と。
天才ではなく、
とにかく努力の人だったことも良く知られています。
坂本龍一と ハノンやツエルニーや モーツアルトは全く結びつかないけれど、
10代のころにはたくさん練習されたのでしょう。
(バッハがお好きだったそうです)
71歳。
まだまだ、活躍できた年齢で、残念です。
合掌