楽譜通り 音は並んだけれど  聞き映えよく仕上げるコツ

葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

曲がだいぶできて、ミスも少ないのに
なんかいまいち、仕上がらない。
そんな悩みはありませんか。

ちょっとしたことでぐっと仕上がることもあります。
実際の演奏を見ながら、考えてみます。

 

 

とらちゃん(小2)カバレフスキー 小さな歌

途中左手にミスがあっても止まることなく、
上手にリカバリー。最後まで弾きとおしています。

割と無難に弾いているのですが
聞いた後、何も印象が残りません。

・一つ一つのフレーズの終わりをも少し丁寧に。
・最後の4小節を、とても慎重に
 はかない感じが残るように。

 

メロディをこえにだしてうたいながらひくと

フレーズ感が出ると思います。

ちひろちゃん(小6)ギロック ウインナワルツ

自分なりに曲想をつけて 上手にまとめていますね。
暗譜もできています。

ワルツですから当然3拍子ですが、
ところどころ、休符が みじかくなって 1小節2拍半になっています。
聞いている人は3拍子のリズムに乗って聞くので、
短くなるとかくっとなります。

それと、本人にはどうしようもないのですが、
6年生でも体が小さく、補助ペダル使用で 和音も音を抜いています。
足台がなしのほうが格段にペダルは踏みやすいです。


さやちゃん ブルグミュラー水の上を滑りながら リスト ラカンパネラ

ブルグは 器用な演奏をしています。
きちんと弾きすぎていて、少し流れが悪い印象。
ミミファミミファミミラシドー までを一息に弾くと、
流れができると思います。

カンパネラは、手の小さい子供用の編曲。
最後の盛り上がり方も上手だと思います。
さやちゃんの性格でしょうか、この曲も
前に進む感じが弱いです。

こういうとき、隣で先生が大きな声で歌ってあげると
ずいぶん変わります。