演奏するピアノ曲 分析カードを作る理由

こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです

 

レッスンに行って「ここをこうやって練習してね」

その時はわかっていたけど

家に帰ると、どうやってするのか忘れちゃった。

 

よくある悩みですね。

 

ピアノを習っている人、一般の方たちは

ピアニストの出来上がった演奏を聴く機会は多くあります。

 

コンサートはもちろん、今はユーチューブで

たくさんの演奏動画が見られます。

 

生徒さん向けの練習方法の動画もあって、

レッスンに行かずとも アドヴァイスを見ることもできます。

 

でも、練習の途中を見ることって、まずありませんね。

出来上がったものをインテンポで聴いているはず。

 

 

ちょうど今、ラフマニノフのピアノコンチェルト第2番 第1楽章を練習しているので、

動画を撮ってみました。

 

長い曲ですから、1ページごとに区切って弾いています。

 

 

有名な曲ですし、なんとなく「ああ、あれね」という感じがするでしょうか。

 

私の練習は、もちろん片手や、1拍くらいの短いところの部分練習もしますが、

こんな風にゆっくり両手で弾く、のが一番多いです。

 

それまで部分練習で直した指使いや手の動かし方、

場合によっては体の重心を考えながら。

 

実際は動画よりもう少し遅く弾いています。

 

ゆっくり、細かく区切って練習する

速いテンポだと、そんなことを考えるには

脳がついていけません。

 

 

ラフマニノフの曲を練習して思うのは

ロシアのこと。

 

この曲もロシア音楽なんですよね…。

こんなに素敵な曲をたくさん作った人を生んだ国なのに。

すごく複雑な思いになります。

 

今、生徒さんたちは サマコンで演奏する曲の

曲分析カードを作っています。

曲ができた背景を学ぶことで、

ただ楽譜に沿って弾くだけではなく、曲について深く考えることができます。

 

 

学年が進むごとに、

学校の勉強で、地理や歴史の知識がついてきます。

作曲家の生まれた場所、その時代について知ると、

さらに深い考察ができます。

 

私が子どものころは、楽譜の上でしかレッスンがありませんでした。

曲分析カードが

音符を離れて、作曲家や時代背景まで 興味を持つきっかけになったらいいなと思います。