ピアノ導入期も、保護者は見守って

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

楽しくピアノを弾けるようになってほしい

「楽しくピアノを弾けるようになってほしいです。」
体験レッスンアンケートに書かれる保護者の方が多いです。

しかし、何かを習得するのに楽しいばかりではありません。

私がまだピアノ教師として新米の頃、同学年のさおりちゃんとえりちゃんは一緒にピアノを習い始めました。
二人共利発そうな女の子です。お母様方もとてもしっかりした感じの方でした。

さおりちゃんはどんどん宿題が進みましたが、えりちゃんは譜読みが苦手で難航していました。
1年経った頃にはさおりちゃんはすでに4冊目に突入していましたが、えりちゃんはやっと2冊目が終わる頃。

ずいぶん差が開いてしまっていました。
幼児

しかし私にはさおりちゃんに気になる点が…さおりちゃんは反抗期を迎える頃からだんだんと弾けなくなってきたのです。

理由は後でわかりましたが、今まで手をかけ過ぎていたお母さんと喧嘩が絶えず、お母さんが下見をギブアップしてしまったためです。

一方、つまずきながらもコツコツと頑張っていたえりちゃんはスラスラ楽譜が読めるようになり、楽しくなってきています。
残念ながらお母さんが手をかけ過ぎるとこのような結果になります。

レッスンを入学前に始める生徒さんたちは、必ず保護者の方がご一緒です。
くり返し、『おうちでの練習はひとりでさせてほしい。ピアノの時間だよ、著いう声かけだけお願いします
とお話しています。

実際は、ミュージックデータの再生やリズム打ちや、カードをめくったりしていただいていると思います。
でも、譜読みをしてあげるのは絶対にしないでほしいのです。

「親が全くピアノが弾けないのですが」と心配いただくことが多いのですが、
上記の理由で、全く問題ありません。