同じ ドの音でもピアノの弾き方でこんなに変わる

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

台風の風雨が強い中、るりちゃんのレッスンをしました。

るりちゃんは、ミヨシメソッドというテキストを使っています。
これは、作曲家の三善晃先生が作られた教本で、全12巻。

最初のうちは連弾形式。
第1巻のほとんどが生徒さんは「ド」しか弾きません。

それに先生のセコンドが付きます。
とても素敵な和声で、聞くことによって生徒さんの「ド」も、
それぞれ違う音色を求められています。


解説には

メソードは12のプロポジション(課題・命題)から成り、
ピアノを初めて触る導入期の子どもから、『ソナチネ・アルバム』程度と言われる難易度の曲が弾けるところまでを視野に入れている。

「右手メロディ、左手伴奏」 、「限られた調性」といった従来の教則本の問題から脱却し
、調号6つまでの長短調、バロックから近代までの音楽様式、ポリフォニーから近代和声までを取り入れ、
ピアノ演奏の技術を直線的にではなく螺旋的に習得させる仕組みとなっている。

教則本ではあるが、すべての曲に音色やアーティキュレーションを意識した音楽的表現が求められ、同時に楽典的な知識も身につけられるように解説がなされている。

とあります。

このテキストからいずれは、バッハのインベンションにつなげていきたいと思っています。

るりちゃんは、お母さんがピアノの経験があり、バッハなどバロック期の曲の重要性を理解していただけること、
おうちでセコンドの部分を合わせていただけることから、ミヨシメソッドを使い始めました。

最初はただ弾いているだけでしたが、1巻の終わりごろからずいぶんよく聞いて
弾けるようになってきました。

おなじドでも、伴奏によって音の出し方を変えているようです。

セミナーも受講して良さを感じ、三善先生は母校の教授、学長もなさったこともあり、
すごく使いたかった教本です。