こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
ピアノの先生は話を聞く仕事です。
指導者の藤拓弘先生は、 メルマガで以下のようにお話ししています。
「あのね、今日ね、学校でね」
生徒がレッスン室に来るなり、挨拶もそこそこに、今日あったことを先生に話し始める—
どのピアノ教室にもある、日常風景ですね。
考えてみると、自分の話を聴いてくれる大人は、彼らにとってそれほど多くないかもしれません。
1対1の習い事は、それほど多くありませんし、これほど長い年月を、一緒に過ごす大人も
他にいないのではと思うからです。
子どもたちは、話したいことがいっぱい。聞いて欲しいことがいっぱい。
受け止めて欲しいことがいっぱいです。
それを、しっかり受け止められるのが、ピアノの先生、と言えるかもしれません。
自分の話を聴いてくれる人に…
ただ、話を聴くと言っても、結構難しかったりします。
なぜなら、相手の心を中心にした聴き方、「共感」をベースにしなければ、
生徒は嬉しくない、先生ちゃんと聞いてる?
みたいな感じになるからです。
そうなると、「自分の話を聴かない人の話は聴かない」みたいな悪循環が生まれるわけです。
先生の言うことは聞かない、みたいになっては辛いですよね。
彼らが本当に伝えたいことは…
生徒が伝えたいのは「事実」というより、そこで感じた「気持ち」だと知っていて、
「そうだったんだー!よかったね!」「…そうだったんだ、それはつらかったね…」みたいに寄
り添う反応を返す。
つまり、ちゃんと話を聴いているというメッセージを送りながら、
子どもたちの気持ちを受け止め、それを伝えることをしているわけです。
それから「笑顔」です。たとえば、能面のような表情の人には、話すのを躊躇してしまうと思います。
こわいし、聞いてくれなさそう。
逆に、笑顔だったりほほえんでいる人には、受け入れてくれそうな雰囲気があります。
つまり、顔の表情によって相手に「拒否」にも「受け入れ」にも受け止められてしまうわけです。
だからこそ、顔の表情で聴いてるオーラを出して、子どもたちの安心を引き出している
。
どの話も使える情報である
さらに、生徒の話をレッスンに活かす。たとえば、さらっている曲が、どうもその雰囲気が出ないとき。
「さっき話してくれた楽しい気分で弾いてみたら?」
「さっきの悲しい気持ちってどんな音になる…?」
みたいな感じでしょうか。
いかがですか?
話を聞いてくれない人の話は聞かない。 すごくよくわかりますね。