絶対音感は万能なの?

こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

 

今年に入ってから、8人の新入会と、休会からの復帰が1人、9人の生徒さんが増えました。
といってもその前に、受験や進学、転勤で5人の生徒さんが退会されました。

大人が一人、ピアノ経験者で、かなりお弾きになれます。

 

あとの8人は子供で、全員絶対音感レッスンを希望なさっています。
すでに小学生になっている子は、絶対音感の限界年齢になっており、ご相談の上相対音感のレッスンをすることに。

 

 

そもそも、ゆめピアノが、絶対音感のレッスンをしているから、わざわざ遠くから入会されています。
でも、絶対音感ってそんなにいいものなんでしょうか。

私がテキストにしている、「江口式絶対音感プログラム」を作った一音会によると、

 

絶対音感とは

絶対音感とは、他の音と比べなくても、突然きこえた音の音名が分かる能力のことです。
絶対音感を持っている人は0.2~0.5%と、非常にまれな能力でありながら、
年齢の小さいうちに適切なトレーニングをおこなうことによって、誰もが習得できる能力であることが分かっています。

…とあります。
ちなみに、専門の音楽家でも2~3割しか持っていないので、プロになる絶対条件ではありません。

 

 

なぜ絶対音感をつけたい、と思われるのでしょうか。
一度、保護者の方にアンケートを取りたいと思っています。

 

面談で伺った範囲では、
・せっかく楽器を習うなら、そういう能力を身に着けたい。
・自分も絶対音感があるので(今までおひとりだけです)
・自分があこがれていたので
・自分が小さいころに、音痴でからかわれたので、

保護者ご自身の体験から、絶対音感レッスンを希望なさっているのですね。
考えたら当たり前かな、と思いました。

だって、お子さん自身は6歳以下で、絶対音感が何かも知らないわけですから…。

 

 

私の長男次男とも、ピアノを弾きます。
長男には絶対音感がないのですが、「聞いて音がわかるのはすごくあこがれる」といっています。

次男は絶対音感レッスンをしたので音感がありますが、当たり前のこととして何とも思っていません。

吹奏楽部で重宝されていたようですが・・。

 

 

私自身も絶対音感があり、「絶対音感をつけたい!」と願う人の気持ちに寄り添えない部分があります。
もう少し、理解していかなくてはいけませんね。