しっぱいの宝箱 ピアノをひくとき、一番大切なことは

こんにちは。葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

生徒さんに、お手紙を書いていただいています
サマーコンサートの後とか、
学校の音楽発表会のこと。

他の教室の生徒さんの
手紙を読む機会がありました。

小学4年生の女の子。
とてもよかったので紹介します

 

「しっぱいのたからばこ」

わたしの宝箱は、いっぱいあります。
その中でも大事なものは、
しっぱいの宝箱です

しっぱいのたからばこは
次のステップに行けるように、
ここがだめだったから こんどはなおそうね、と
ふりかえられるものだとおもいます。

私はピアノのコンクールが大好きです。
どうしてかというと、
じぶんのいけないところがよくわかるし
がんばったことを発表するからです

わたしの今年の失敗をちょっとしょうかいします。
コンクールでソナチネの最後の、音階のところで
とまってしまったことです。

指番号を間違えたのが原因です。

とてもとてもくやしかったです。
たくさん泣きました。
そしてたくさんはんせいをしました。

音読みの時、正確にがくふを読むことの大切さを知りました。

先生が私のしっぱいをきいて、
「ちいさいうちにいっぱいしっぱいしておくと、
おおきくなったらそのしっぱいがちからになるから」
と教えてくれました。

私は、しっぱいの宝箱を
心の中に作りました。
宝箱
そのなかにしっぱいした宝も入れました。

私はしっぱいの宝箱を
コンクールの時は家に置いていきます。

失敗に気を取られてしまうからです。
そう思うより、私の音楽を聴いてくださる人に、
心を込めて弾いたほうがいいからです。」

出典 愛のピアノレッスン

すごい手紙ですね。

失敗をしないようにするより、
心を込めて弾く。

本当にその通りだと思います。

サマーコンサートの後の、皆さんの手紙に、
「間違えて悔しかった」
「間違えなくてうれしかった」
というのがとても多かったです。

間違えないで弾けたらいいけど、
一番大事なのは、ミスをしないことじゃない。

普段のレッスンから、伝え続けないといけないなと思います。