曲には、題名がついているものと ないものがあります。
ピアノ曲なら、「エリーゼのために」「アラベスク」は題名がある。
モーツァルト ピアノソナタ第1番 は、題名がない。
モーツァルトが作ったピアノソナタの中で、1番初めに作った、という説明のようなものです。
題名があるのを、標題音楽といいます。
どんな曲なのか、が想像しやすいですね。
例えば、「鬼火」なんて言うと、火がぱちぱちとはねてるような音楽だなあとか、
貴婦人の乗馬、だと、セレブな奥様が上手に馬を乗りこなしてる、そんな感じがしますね。
実際軽快な曲です。
さて、この曲は、アメリカのいなか、という感じがしますか?
アメリカのいなか バルトーク 子どものために
実はこれは、バルトークの「子供のために」の中の1曲。
題名はありません。
子どものためには、バルトークが近所の人たちが歌い、踊るのを聞いて録音し、
それを楽譜にしていきました。
なので、この曲集はちょっと民謡のような感じではあります。
今現在はホルンをふいているうちの息子が、
小学生の時のこの曲の楽譜に「アメリカのいなか」とかいていました。
なんでこんなこと書いたの?と聞いてみると、
そういう感じがしたから。
確かに、のんびりのどかな雰囲気が、ケンタッキー・フライド・チキンのCMで使われる
マイオールドケンタッキーホーム に似てるかな。
ちなみに、バルトークはハンガリーの人です。