道具のふしぎ・・時代によってピアノも変わる 葛飾区 ピアノ教室から

道具って不思議です。
例えば絵の具だって、ハサミだって、野球のバットだって…使う人や使い方によって違う結果を残します
もちろんピアノも

バッハの曲を練習している小2の子に、私が「ここはノンレガートで弾こう。」と言うと、
その子は「楽譜にはそんなこと書いてないのに、どうして先生にはそんな事がわかるの?」と不思議そうに言いました。
そうですね、楽譜にはノンレガートで弾きなさいってしるしはないですね、確かに。

「バッハさんがこの曲を作った頃にはまだピアノがなくてチェンバロっていう楽器で弾いていたの。」と説明をして、
チェンバロでバッハの曲を弾いている画像を見せました。

「ピアノと違って音がすぐになくなってしまうでしょ?
だからノンレガートで弾くとバッハさんが作った曲のイメージに近くなると思うの。
バッハさんはそう弾いて欲しいんじゃないかなーと思って。」と言うと「わかった、やってみる。」と少し納得してくれました。

ピアノは強さや速さやタッチを変えて弾くことで、いろんな音色を奏でることができます。
いろんな楽器の音のイメージやいろんな気持を表現できます。…今だに私も格闘中…(^_^;)。

みんなにそのことに気づいてもらいたくて、そして自分の思った音色が出せるようになってもらいたくて、日々ピアノと向き合っています