葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
ピアノを用意したけれど、
置いてある場所の環境がいいのかわからない。
こんな悩みはありませんか。
常にベストな管理状態をキープできるコンサートホールや楽器店、
展示場、ミュージアム、博物館ならともかく、
ごく普通の一般のご家庭でピアノを設置する場合、
やっぱり温度・湿度というのは気になるところですよね。
「ピアノは湿気に弱い」とか「夏の暑さは苦手」、
「温度・湿度の変化は避けること」なーんてよく脅されるかもしれません。
「海辺の潮風なんて、すぐピアノが傷んじゃうから絶対ダメ!」とか。
「え~海辺に住んでるのに~(涙)」・・・っていう人もいますよね。
いずれにしてもピアノは決して安い買い物ではありませんから、
できるだけベターな状態で長く愛用していきたいものです。
じゃ、ピアノにとって最適な温度や室温、湿度はどれくらいなのか?
では答えです!
ピアノにとって最適な温度(室温)は、16~20℃。
少し涼しいと感じるくらいですね。
ピアノにとって最適な湿度は、40~60%程度。
実は人間が快適と感じる湿度とだいたい同じなんです。
そしてピアノにとって一番居心地が良いのは、
温度や湿度の変化の少ない安定した室内環境なんです。
ではピアノの最適な設置場所はどのような所でしょうか?
ピアノは温度や湿度の変化に弱いので、
冷房や暖房の風や直射日光が直にあたらない所へ設置するのがベスト。
できれば壁や窓、サッシなど外気に近く
温度・湿度が変化しやすい場所から離して設置できると理想的です。
すみません、うちのレッスン室は、窓際いっぱいのところですよね…
そういう意味ではキッチンやバスルーム、洗面所からの
湿度・温度の影響を受けない所に設置しましょう。
更に「ピアノに最適な部屋の形は?」と聞かれることもあります。
音質を考えた場合に正方形の部屋よりも、
長方形の部屋に設置する方が音響学的に良いですよ。
コンサートホールを頭に思い浮かべてみてください・・・。
四角い正方形のホールってあんまりないですよね。
コンサートホールは最高の音響環境になるように
入念に設計されているのでイロイロと参考になるんですよ。
またピアノの音の響きの変化をつけたい場合は、
部屋の中に家具類を置くなど工夫するとよいでしょう。
音を吸収する布類、反射する金属やガラスなど、
ピアノが置かれた部屋の状況に応じて工夫してくださいね。
といいうわけで
ピアノを設置した部屋には温度計と湿度系は必需品です。
特に梅雨~夏の湿気と冬の乾燥には要注意ですよ。
もし気になる方は調律師さんに相談を。
長くお付き合いする大切なピアノですから、
弾くだけでなく普段の管理にも気を配ってあげてくださいね。
うちの場合ですが、
ドイツのピアノに変えた直後、鍵盤が上がらなくなってしまいました。
運送途中の倉庫の湿気が原因。
すぐに除湿器を買って作動。
丸1日で改善しました。