楽譜に書かれていない 裏技

葛飾区白鳥ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

 

今日は 「音の持ち替え」について 

 

音の持ち替えには 2種類あります。

1,和音で片手で届かない音を、反対の手で手伝う

2,広い音域や片手で弾くには難しいテクニックを、

  反対の手で手伝う

 

ピアノの楽譜は、基本ト音記号とヘ音記号1段ずつ2段の大譜表で書かれています。

当然どの楽器よりも音域が広く、それを10本の指で担当。

 

1,のケース

和音を片手で5,6個の音をつかむことも。

私は手が大きいうえによく開くので、

ほとんどこのテクニックは使いません。

 

ショパンやラフマニノフ、リストで時々使います。

 

 

 

 

2、のケースは、ほとんどアルペジオか音階で使います。

 

モーツアルトのピアノコンチェルト第20番第3楽章の冒頭

 

同じ曲の後半部分

 

 

ショパンのスケルツオ

 

 

 

こういった持ち替えには賛否両論あります。

もともと、作曲者自身は片手で演奏することを想定していることが

ほとんど。

 

片手で1本の旋律として書いているのだから

片手で演奏するのが自然、とする意見。

 

片手で演奏することにより

テクニックが難しく、結果的に持ち替えて

美しく演奏したほうが、1本の旋律に聞こえる

 

 

私は後者の意見で、

持ち替えられるものはどんどん取り入れます。

 

 

人によって、指くぐりが苦手、

指を開いてアルペジオができないなど、

苦戦する箇所が違います。

 

いろいろ試したり、動画がある場合は

たくさんの種類を見比べるのがおすすめです。