間違えても、最初から弾きなおさない 理由

こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです

 

練習中の曲は、どうしても「ミスタッチ」が出ます。
まだ、音のつながりがよく理解できていない、そもそも読譜が不十分、

音はわかるけれど指の運び方が頭に入っていない、連携していない・・・など

原因はいろいろ。

グランドピアノ

暗譜(楽譜を置かずに弾く)で、次の音型が咄嗟に頭に浮かばず、

止まってしまうこともあります。

こういう現象が起こったとき、完璧主義の人は「これは、不完全」と考えてやり直しをしたいと考えるからか、曲の冒頭に戻って練習してしまいがち。

小学生の生徒さんが、途中で立ち往生してしまい、口を少し尖らせて
「最初から弾きます」
と言うので、私は生徒さんを止めてお話をしました。

止まってしまって、やり直しをするということは、今までやってきたことがなかったことになってしまう。

上手に弾きたい気持ちはわかります。

この生徒さんは時々、レッスンでもこだわりが強い時があり、

お母様の話では完璧主義の傾向があるそうです。

 

だからこそ失敗したくなかったのですが、どの子にも間違えたことを「なかったことにしたい」という気持ちが働くことは珍しいことではありません。

音楽は、はじめの音を演奏し始めてから、最後の音、休符までが、1つの時間です。
途中で音が抜けても、あるいは止まっても、諦めずに最後の音まで大切にすることが大事。
 

 弾き直し癖、戻り癖があった小学生の私に、当時の先生が教えてくださったことです。

「そんなこと、たかが趣味の子に要求するんですか」

と、思う方もいらっしゃるかもしれません。

そこは趣味でもプロになりたい子でも共通の部分です。

持久走で、あと500mでゴールなのに石につまづいて転んだり、靴紐が解けて結び直すために立ち止まった人が、またスタート地点に戻って走りますか?
そんなことをする人はいないし、引き返そうとした時点で失格です。
ピアノの演奏は芸術ではありますが、始めたら最後まで諦めずに進むことは、マラソンと似ているかもしれません。

 

ピアノランドでも、間違えてもデータを止めず、途中から入るよう指導しています。