こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです
子どもは、胎児のときから聴覚が発達し始めます。
生まれながらにお母さんの声を聴き分けるのはこのためです。
成長し、幼少期になると人生で一番聞く力がするれた時期になります。
具体的には聴覚のピークは4~8歳くらいといわれています。
絶対音感の訓練時期と重なります。
好きなものであれば、聞いた曲をすぐに記憶することもできます。
聴覚 感じ取る力は1番
ピアノの音の弦の鳴りや残響までも、大人よりずっと敏感に子どもは感じ取れます。
レッスンでも、ピアノの音がどこまでなり続けているかを知るために、
1分以上、ピアノに耳をつけていた子がいました。
この子は音が減衰していくのが面白くて
最終的にどんな倍音が残っているのかを自然な形で聴いていたのです。
このような時期に音楽を通じ
聴覚から脳を刺激することはとても大きな意味を持ちます。
ピアノに触れていくうち、テクニックはなくても
美しい音色も不快な響きも、鋭く感じられるようになってきます。
オーケストラの音も、子どもにとっては心地よく、
たくさんの刺激をくれます。
弦楽器の響きや管楽器の息遣い
打楽器の打音も無意識に聴覚を鍛えていくことができるからです。
このような大事な時期にどういったものを聞いて、どのように刺激するかということは
とても重要です。
もし、この時期に電子音ばかり聞かせていたら。
倍音のよう繊細な音は「聞こえなくてもいい耳」になっていきます。
これは、今の時代ならではの恐ろしいことだと感じています。