こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです
レッスンしていたら、
急に、自分の好きなように、ピアノを弾き始めた子がいました。
昨年夏に入会したばかりの、初心者の子です。
行き当たりばったりで、音を出しているようにも見えますが、
聴いていると、基本、イ短調の調性感の中で音を出していて、
やりたいことが分かる演奏になっていました。
時々、右手の指をパラパラ動かすのは、
きっと、速いフレーズを、弾いているイメージなのでしょう。
「今のかっこよかったから、録音しようと思うんだけど、
もう一回弾ける?」
と、きいてみると、
「弾ける」
ということで、スマートホンを出して、録音をしてみました。
曲のタイトルをきいてみると、
「ブラックサウンド」、だそうです。
自分のイメージを持って、演奏をしているんですね。
大切なことを教えようとしていたレッスンで、
子どもが、自分の好きなように弾き始めた時に、
レッスンの流れに引き戻すことも、大切です。
でも、その子のやっていることに耳を傾けてみると、
ピアノへの思いや、イメージや、情熱が、
伝わってくることもあります。
そして、聴いてもらえた子どもは、
安心感や嬉しさを、感じるのではないか、と。
そのあと、
「○○ちゃんは、せっかくこんなに素敵に弾けるんだから、
指の形も、音符を読むことも、がんばろうね。
きっと、もっともっとかっこよく弾けるようになるよ。」
と言ったら、
指の体操も、とても丁寧にやっていました。
話をきいてもらいたかったら、
話をきいてあげることも大切。
レッスンも、人間関係なのですよね。