1人で1度に多くの音を鳴らせるということが他の楽器にはできない最大の特徴ではないかと私は思います。

同時に鳴らすと言っても色々ありますよね。

多声音楽だけではなく、メロディーと伴奏という形でも右手と左手で多くの音を同時に鳴らしています。

両手だけでなく、片手も重音や和音という形で同時に音を鳴らすことがありますね!

 

単旋律ではもの足りない感じですが、単旋律だったものをハモらせると少し華やかになります。

そこに和音が加わると一気に色彩豊かになり、音に厚みが生まれ、響きが豊かになります。

和音はピアノを弾く上で絶対に出てきますし、絶対に避けては通れない重要なものなので今回は和音の弾き方について書いてみます。

和音の基本的な弾き方とコツ

和音はバラして弾きなさいという指示がない限り同時に弾かなくてはいけません。

指や手首の支えがしっかりできている人にとっては
同時に3つや4つの音を鳴らすというのは難しいことではありません。

しかし指がしっかりしていなかったり、手首や手を上手く支えることができていなかったりすると同時に複数の音を弾くことは難しいと思います。

 
特に幼稚園や保育園児の小さなお子さんの場合は音が1つ鳴らなかったり、ばらけて鳴ったりすることがとても多いです。

指がしっかりしているか、手や手首を支えることができるかは本当に個人差があるので、

幼稚園や保育園児でも難なくこなせる子もいれば小学校に上がった子でもなかなか難しい場合があります。

指を寝かせて指の腹で弾く弾き方もあります。

まずは基本の形からスタートしなくてはいけないので、指の先の方で弾くような手の形になることを目指しましょう。


なかなか支えられない場合は下から第3関節を少し持ち上げてあげるようにするとコツを掴んでくれるようになると思います。

手首が支えられなくて鍵盤の方へ下がってしまう場合は手で持ってあげて(優しく支えてあげる程度)補助をするようにしてあげるとだんだんとどうやって支えるのか、どのくらい持ち上げればいいのかというのがわかってくると思います。

ドミソの和音を弾く場合、135の指を使いますがどのように弾いているかわかりますか?135の指だけ鍵盤を弾くようにしなくてはいけないというのはわかってもらえると思うのですが、それだけではありません。

和音を弾く時は力で押し込むというのではなく、基本的には上からストンと落とすという感覚で弾きます。

落とす時に24の指を少し持ち上げておかないと1~5までのドレミファソの音全部が鳴ってしまうのです。

24の指を少しだけ持ち上げるにはほんの少し力がいります。

大人や指がしっかりしてきた子供にとっては力を使っているのかもわからない程度のことですが、小さな子にとってはこれが意外と大変で、指が上がらないんです。

24の指を持ち上げる補助をしてあげなくては弾けない場合があります。(個人差があるのですぐにできる子もいます。)慣れなので、最初はできなくてもだんだんコツを掴んでいくと弾けるようになっていきます。


この指を少しあげるという感覚はなかなか言葉で説明してもわかりづらいようです。

感覚が掴みづらい子には24の指先に鉛筆を挟んであげると上手くいったことがありました。グッと押し込んでしまっては指を痛めてしまうかもしれないので指先に少し差し込む程度にして下さいね。

動かしたい指と動く指が上手く一致しないという子もこのくらいの年齢の子には多いです。和音は弾けるけど、脳と筋肉が上手く連動できていないという場合には弾く指をトントンと触って示してあげると上手くいくようになります。

大人の方でも難しそうにされている方が中にはいらっしゃいました。

その方の場合、5の指が他の指に比べるとバランス的に短い感じでした。
5の指が後に着地するような感じなってしまっていたので、和音を弾く場合にばらけてしまうという感じでした。

この場合は小さな子供とは違って支えができていないというわけではないので、少し5の指側に傾けるような感じで弾くようにするとばらけないで弾くことができました。

大人の場合、このように手の形や指の長さ、骨格的なもので同時に鳴らすのが難しいという場合もあります。

支えている重心の位置を少しずらしてやることで上手くいく場合もあります