弾けていればいいのではなく

こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです。

5歳のりくくん
宿題が田丸信明先生の「たのしいハイキング」でした。

えんそく

ところがところが???

生徒さんのハイキングは

「え~、忘れ物取りに行ったら置いていかれた~~~!!待って、待ってよ~~~!!」

みたいな、急いでいるドタバタな左手。右手も釣られてドタバタ。

そこで
「仕上げ」のためにどうしたらいいか考えてもらいました。

「りくくん(小さい頃から来てるので、この呼び方です)さぁ、これ題名な~に?」

りく「たのしいハイキングー」

さきこ「りくくん忘れ物取りに行って置いてかれた人みたいだよ~~。楽しい?」

りく「たのしくな~い。だめだとおもう」

さきこ「だよね。ハイキングって楽しくない?おやつも買ったし~。お弁当も作ってもらって。

    りくくんおかず何が好き?」

りく「ソーセージ大好き♪」

さきこ「やった~、先生といっしょじゃ~ん!!ほら、楽しいよね。歩いて景色がいいところにいくと?」

りく「きもちい~~い!!」

ここまできて、りくくんはとってもいい笑顔を見せてくれたのです。「これだっ!!」って思いました。

さきこ「今の気持ちっ!!いい顔だよ。覚えてて、その気持ちで仕上げてきてね!」

りくくんはうんうんと頷いてご機嫌でした。

ただ指が動き、テンポ通りに弾けるなら、りくくんの演奏は合格でした。
でも、一本調子でしたし、テンポは乱れていた。

何よりりくくんは弾くことだけに意識が行ってしまい、曲の雰囲気を伝えようとしていなかった。
そのことに気づいてもらいたかったのです。

音があっていれば、テンポ通りに指が動けば、それでいいって思ってほしくない。

私の要求は厳しいのかもしれないけど、趣味でも、趣味だからこそ、
表現の引き出しはたくさん持っていてほしいなぁ、と思います。