こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
「どんな生徒さんに育てたいですか」
ピアノの先生対象のセミナーで良くされる質問です。
ゆめピアノは、どんな生徒さんを育てたいのか…。
変わらないのは、一生ピアノを嫌いにならない生徒さん。
数々のコンクールで賞を取ったり、難曲もスイスイ弾きこなしても
ピアノが嫌いでは仕方ない。
ピアノに限らず、何かをするには楽しいことばかりじゃありません。
例えば、おいしいケーキを作りたい。
そのためには、一つ一つの材料を細かくはかって
手順もきちんと踏まなければ。
小麦粉100グラム、砂糖大匙2杯・・・・
結構面倒です。
作るだけじゃなくて洗い物もたくさん。
バターや生クリーム、生地がべっとりついたボールや泡だて器
料理番組みたいに 助手の人が全部やってくれるならいいけど・・。
こうやって丁寧に作ったケーキ。
それはそれは おいしいでしょう。
いろいろな大変や、面倒も乗り越えて作ったんですもの。
ピアノもケーキも、完成するまでには困難がつきもの
ピアノも同じ。
すてきなショパンの幻想即興曲。
アマゾンをぽちっとして楽譜を用意。
さあ、弾きましょう。
…っていきなり両手でペダル付きで弾けたら、楽しいでしょう。
でもそうじゃない。
まず、この曲の嬰ハ短調の音階。
・・・♯4つね。
右手の16分音符たくさん。
何回も指をくぐって。あーめんどくさい指使い。
リズム練習をいっぱいして、さあ右手弾けた。
左手はアルペジオ。
手を広げて手首も回して、
あー、シャープが落ちちゃった。
なんてことを繰り返し、やっと両手を合わせると。
!!!!
右手と左手の音数がわりきれない。
左手3つの音に、右手を4つ合わせなきゃ。
こんな風に一つ一つ練習するしかありません。
それでもピアノが嫌いにならないように、
一緒に練習して励まして。
やっとやっと、憧れの幻想即興曲が弾けるのです。
良かったね。頑張った甲斐があったね。
この達成感と自分への自信
さらに周りの称賛(お家の方もしてあげてくださいね)
また次の曲も頑張ろうかな。
大変だけど、ピアノが弾けて良かった。
‥‥と、こんな風になってもらおうと
レッスンしています。
人間は欲張りなので、
こんな風にコツコツ努力して、楽しむピアノを応援したい、と思っているけど
時には上級の、受験やコンクール目標のレッスンもしたいな、とも思います。
その段階になっても、頑張るあまりピアノを嫌いにならないで。
念じつつ、レッスンしています。