こんにちは。ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
9才頃の子どもが、学習や日常生活の困難にぶち当たる時期だそうで、「10歳の壁」とも言うそうです。
ピアノレッスンにおいても、例外なく訪れる「壁」です
それまでは「こんにちは!」と笑顔でレッスン室に入ってきた子が、仏頂面で入ってきたり、こちらの問いかけに不愛想な応え方をしたり。
またレッスンで少しでもうまくいかないと、すねる、泣く、投げ出す・・・もちろん、すねようが、泣こうが、私は投げ出すことを許しませんが。
レッスン内容も教則本が進み、徐々に難しくなってきます。
これまでは5回、10回練習すればできたことが、5回やっても10回やってもうまく行きません。
「じゃあ100回やってみよう!」
↑これは大人の発想ですよね。残念ながら
イライラして「もう嫌!」となる子どもがほとんどではないでしょうか?
これまでは単純明快であった音楽も複雑になってきて、当然音楽的な表現も要求されますただ正しい音、正しいリズムで弾いていても、合格にはなりません。
心で感じて、頭を使って表現することが必要となってきます。
同じようなことが勉強でも起きるわけですから、子どもにとっては決して楽な時期ではないのかもしれませんね。
この年代の子どもたちのレッスンでは、うんと褒めたり、厳しく叱ったり、時に冷たく突き放したり・・・こちらもあの手この手。
いわば「根比べ」です。私は負けませんよ~
「ピアノが上達する=何かを我慢して練習する」のです。ゲームもしたいでしょう、テレビも観たいでしょう、ゴロゴロしたいでしょう。
でもそれをちょっと我慢して頑張り続けていたら、神様は必ずご褒美をくださいます「壁」に負けて、ゆるい方へと逃げてしまったら、ご褒美をもらえないばかりか、その先の生き方にも大きく影響してしまうでしょう。
その「壁」を越えるお手伝いを、優しく時に厳しくできれば、嬉しく思います
ちなみに、以前は小2の壁、というのがありました。
バイエルで導入をしていたころ。
ト音記号をしばらく続けてからヘ音記号に入ります。
その時期にちょうど学校で掛け算九九を習うのです。
頭の中は九九とヘ音記号でパニック・・。
今はバイエルを使わず、レッスン1日目からヘ音記号とト音記号を同時に覚えるので
小2の壁はなくなりました。