こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
少子化のせいか、最近熱心なお母さんが多いです。その代表がAちゃんのお母さん。
お母さんはピアノを習ったことがないそうなので、なんとかAちゃんに練習させるために、
ピアノ教室の後ろで一生懸命聞いていらっしゃいます。
時々熱心さのあまり、Aちゃんへの質問をお母さんが答えてしまったり、Aちゃんに歌いながら弾くように言うとお母さんの声が聞こえることもあります。
なんとも微笑ましい。
「連弾って何ですか?」
「この子の進度は普通ですか?」・・・お月謝を払っている側にとっては、すごく気になるところだというのも事実。
「近所のお姉ちゃんが○○っていう曲を発表会用に練習しているんですけど、難しい曲なんですか?」
・・・えっ?この曲を発表会で弾くとはねぇ。もうちょっと他になかったのかしら。でもへたな事は言えない。
「全然私の言うことを聞かなくて困ってるんです!」とお母さん。
「速くなってる」「指番号が間違っている」「ペタペタ弾いている」などの注意に、Aちゃんは反抗して逆ギレしてしまうそうです。
お母さんはレッスンの終わりに「ほら!ママの言った通りでしょう!!先生、何とか言って下さいよ~。」と真剣に怒っています。
私はお母さんに、「たぶん無理でしょうね。ほっといて下さい。」と言います。
そしてAちゃんに、「お母さんの言ったことを聞くも聞かないもAちゃんの自由だけど、もしそこで間違いのヒントに気付いていたらもっと早く合格していたかもしれない。もったいないよ~。」とだけ言っておきました。
頭の良いAちゃんの事。
きっとお母さんの前では反抗していても、これからお母さんがいない所でちゃっかり見直しするかもしれません。
合格出来たら満面の笑みで、出来なかったら残念そうに後ろを振り返ってお母さんを見るAちゃん。
いくらケンカしていても親子の強い絆を感じます。