こんにちは。葛飾区ゆめピアノ教室のいしごうおかです。
休みを生かして、DVDを見ました。
グレングールド。
解説より引用・・。
グールドに関わった人々、ディレクターや恋愛関係にあった女性
などの証言から、ベールに包まれた天才ピアニストの私生活や
内面にスポットを当てたドキュメント。
愛や普通の生活を不器用に求めながらも、3人の女性との恋愛は
破局に終わり、精神疾患と闘いながら孤独のうちに50歳で亡くなる。
また、スター的な存在となった後、生演奏に対するプレッシャーや
共演者との確執から、一切の演奏活動を中止した後は、録音や
放送に活躍の場を見出す。
http://www.uplink.co.jp/gould/
芸術家は感受性の鋭さや繊細な心を持っているから、精神の
バランスと生活を保っていくことが難しいのでしょう。
巨匠と言われるピアニストほど、本番をキャンセルする
ことが多いのは、名声を得た後、本番の緊張をコントロール
することが容易ではないことがわかります。
映画とは関係がありませんが・・・
以前、ショパンコンクールで1位になった若手ピアニストの質問
「どうやって生活とのバランスを取っていったらいいですか。」に対して、
大御所のアルゲリッチは「それは音楽家の永遠の課題です。」
また、他の記事でも「かなり緊張するタイプだが、緊張しても
ミスしないで弾く方法を獲得した」と。
そして、ある評論家は、本番で彼女の手がブルブル震えながらも
一定のクオリティで演奏していたといいます。
冒頭に流れた、映像の中のグールドが語る言葉から
「音楽は現実の困難から引き離し、陶酔の世界へ」
「音楽は世俗から守ってくれる」
音楽を通した心と魂の交流で、日常から離れた非現実的な
感覚を持てること、歌うことは音楽の基本であることを
再認識しました。
生徒さんにも少しでも伝えられたら。。。
私は子供時代の数年間をスズキメソードに在籍。
くり返し聞いたレコードのうち、グールドのものがかなりありました。
個性的な演奏で、決して模範演奏ではないのに、
教材として採用された鈴木愼一先生は 勇気ある方だなあと思います。